
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、給料は上がった。でも、なぜか安心しきれないことについて考えましょう。

確かに不安はありますね・・・

リハビリ現場には静かだが確実な変化について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに|こんな違和感、ありませんか?
診療報酬改定に伴い、リハビリ専門職(PT・OT・ST)の賃上げは現実のものとなりました。
それでも、現場ではこんな声が聞こえてきます。
- 「前より忙しくなった気がする」
- 「仕事の質を見られている感じがする」
- 「同じように働いているのに、評価に差が出始めた」
給料は上がった。
でも、なぜか安心しきれない。
それは偶然ではありません。
賃上げの裏側で、リハビリ現場には静かだが確実な変化が起きています。
この記事では、
- なぜ「忙しい」だけでは守られなくなったのか
- 現場で何が変わり始めているのか
- これから評価される働き方とは何か
を、制度・学術・現場感覚の3つの視点から解説します。
なぜ「忙しさ」が評価にならなくなったのか
賃上げは“善意”ではなく“構造改革”
今回の賃上げは、「現場が大変だから」という理由だけで実施されたものではありません。
中医協や厚労省の議論の軸は明確です。
- 医療人材不足への対応
- 離職防止
- 働き方改革
- 持続可能な医療体制の構築
つまり、医療の構造を維持するための投資です。
経営視点ではこうなります。
「人件費は確実に上がる。
その分、どこで価値を回収するのか?」
人件費は“固定費”であるという現実
医療経済学では、人件費は固定費として扱われます。
固定費が上がると、
- 同じ稼働では利益が減る
- 成果が見えない部門は苦しくなる
- 評価軸が厳密になる
このとき、「忙しい」「頑張っている」だけでは説明にならないのです。
忙しさは、「努力」ではあっても「成果」ではない。
ここに、静かな転換点があります。
賃上げ後のリハビリ現場で起きている“静かな変化”
① 評価の言葉が変わり始めている
最近、こんな言葉を耳にしませんか?
- 「で、どれくらい良くなった?」
- 「退院にはどう影響した?」
- 「病棟全体としては?」
これは偶然ではありません。
診療報酬改定の流れの中で、**アウトカム評価(結果評価)**が明確に重視されています。
学術的には、医療の質評価で知られるドナベディアンモデルにおいて、
- 構造(人員・設備)
- 過程(どんな介入をしたか)
- 結果(何が改善したか)
のうち、「結果(Outcome)」の比重が年々高まっていることと一致します。
② 「たくさんやっている人」と「評価される人」がズレ始めた
賃上げ後、現場で起きている最も大きな変化はここです。
- 単位数は多い
- 残業もしている
- 患者対応も丁寧
それでも、
- 改善が見えにくい
- 退院が遅れる
- チームに共有されない
場合、評価は伸びません。
一方で、
- 病棟全体を見て動く人
- 退院支援を前に進める人
- データで説明できる人
は、目立たなくても評価され始めている。
このズレは、今後さらに大きくなります。
③ 「属人的な頑張り」がリスクになる場面も増える
これまでは、
- 「あの人がいないと回らない」
- 「感覚的に上手い」
ことが強みでした。
しかし今は、
- 再現性があるか
- 共有できるか
- チームとして機能するか
が問われます。
属人的な頑張りは、
評価されないどころか、組織リスクと見なされることすらあります。
「守られる人」になるために意識すべき転換点
① 「忙しい」から「何を変えたか」へ
まず必要なのは、自分の仕事の捉え方を変えることです。
- 今日何人見たか
→ 何が改善したか - どれだけ動いたか
→ 何に貢献したか
FIM、ADL、在宅復帰、入院期間など、成果を言葉にする癖をつけることが第一歩です。
② 個人プレーから“病棟・チーム視点”へ
評価される人は、
- 自分の患者
ではなく - 病棟全体の流れ
を見ています。
- どこで退院が詰まっているか
- 他職種が困っている点は何か
- 自分が一歩動けば改善する場所はどこか
この視点を持つだけで、存在価値は大きく変わります。
③ 専門性を守るために、仕事を選ぶ
賃上げ時代に必要なのは、
- 何でも引き受けること
ではなく - 専門職として集中すべき仕事を選ぶこと
評価・判断・リスク管理・調整。
ここに力を使える人ほど、結果的に守られます。
まとめ|静かな変化に、気づいた人から次に進む
賃上げは、リハビリ専門職にとって大きな前進です。
しかし同時に、評価の基準が静かに、しかし確実に変わったことも事実です。
これからの時代、
- 忙しい人
よりも - 成果を生む人
が評価されます。
この変化に気づき、
働き方を少しずつ調整できた人から、
次の時代でも「守られる側」に立つことができます。

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