地域医療構想から病院の方向性を考える!

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もんきち
もんきち

みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、地域医療構想から病院の方向性をまとめてみました。

みなさんの病院や施設ではどのような方向性を向いてますか?

スタッフ
スタッフ

地域医療構想・・・

聞いたことがあるけど、実際どう考えたらいいの?

こんな方にオススメ!
・組織管理について何から手を付ければいいかわからない方!
・地域医療の方向性を知りたい方!
・医療業界の仕組みを知りたい方!

目標


 各都道府県が出している、地域医療構想!地域医療の全体を知った上で、病院のこれからを考える!

 医療分野は通常ビジネスと比べ、特殊であることを理解する!

 地域の医療背景を理解した上で、病院や科内の方向性を考える!

もんきち
もんきち

経営層は、地域医療構想にのっとって運営を行なっています!

スタッフ
スタッフ

木を見て、森を見ずではなく、木も見て、森も見る!ですね!

 

地域医療構想とは?

地域医療構想とは!?

地域ごとに医療提供体制を整備し、住民が必要な医療を適切に受けられるようにするための計画です。日本では、地域における医療の質や効率を向上させるために、各地域の特性に応じた医療サービスの提供を目指しています。

主な目的には以下の点があります:

主な目的

  • 医療資源の最適化:地域内の医療機関の役割分担を明確にし、効率的な医療提供を実現する。
  • 地域のニーズに応じた医療:高齢化や特定の疾病の多い地域に合わせた医療サービスの充実。
  • 連携の強化:医療機関間の連携を強化し、患者の円滑な受診を促進する。
  • 予防医療の推進:健康づくりや予防医療の重要性を認識し、地域住民の健康を守る。 
スタッフ
スタッフ

なんとなくはわかったけど・・・なかなかイメージがつかめません・・・

医療を大きなパズルで考えてみる!

もんきち
もんきち

地域医療構想を例えるなら、地域の「医療の大きなパズル」として想定してみましょう!

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例えば、あなたの地域には様々な医療機関があって、それぞれが異なる役割を持っています。病院、クリニック、リハビリ施設など、これらはすべて異なるパズルのピースです。このパズルをうまく組み合わせることで、地域の住民が必要な医療をスムーズに受けられるようになります。

例えば、高齢者が多い地域では、リハビリ施設や訪問医療のパズルピースを増やすことが重要です。一方、子供が多い地域では、小児科や予防接種を行うクリニックのピースが必要です。

地域医療構想は、このパズルの各ピースをどのように配置し、組み合わせるかを考える計画です。うまく組み合わさることで、住民の健康を守る「完成したパズル」ができあがります。これにより、誰もが必要な医療を受けられるようになるのです。

スタッフ
スタッフ

なるほど!各都道府県の人口などの推移や分布によってピースを変えていくんですね!

日本の医療体制の特徴3点

日本の医療体制の特徴3点

①人口当たりのベッド数が多いため、マンパワーが分散されている

②外来の受診率が高い

③入院から退院までの平均在院日数が長い

この問題を解決するためには、病院のベッド数を削減し、医師や看護師の配置を手厚くすることが大事!

 最近では、1床(1ベッド)を県などが買い取る動きもみられてきており、積極的にベッドの数を減らすような取り組みがされています!

もんきち
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経営者からすると病床を売ると元に戻せないから、ふん切りがつきにくい。

その結果、構想している病床数のコントロールができていないとのことです。

量から質へ!病院の色!?


 医療に限らず、国の政策は基本的に、『量』を整備し、後で『質』を確保する流れ

 病院数は確保されている(量は達成)ため、今後は質の担保が必要!

特に、急性期(手術をする病院)病院は、現在の1/3程度の病床数が最終的に削減されるカモしれません|д゚)

                                               ※○→連携推進、×→連携推進なし                                                                 
                                               ※診療報酬情報より筆者作成

 

もんきち
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赤色が近年の診療報酬改定で、変化しているところです。

上記の図でもわかる通り、急性期は厚く対応し、早期離床・早期活動を促す!それで、早期回復が困難な場合は、回復期や地域ケア病棟と円滑に連携することがわかります。

当院で考える!


 当院は、ベッド数十床の整形外科病院!

 整形外科分野でも、特に『脊椎』、『肩』、『膝』、『手や肘』、『外傷』など様々な分野のスペシャリストDr.が集まっている急性期病院です!

 今後、さらに手術の対象者数は増えることが見込まれます。それに対し、ベッド数は増やせないので、結果的に、高回転を求められます。

スタッフ
スタッフ

ということは、アウトカムが在院日数になり、それを達成するために医療資源をどのように割り振るかを考える必要があるということですか?

もんきち
もんきち

その通りです!現に当院では、急性期に医療資源を集中させることで、高回転を実現できています。

 一方で・・・

 患者さんからすると手術してすぐに家に帰る不安は強いです。そのような弊害に対し、どのような取り組みをしていくか!今後、この対策としてどのように舵を取っていくのか!?管理職の見せ場ですね!

患者さんへの不安軽減のための対策

 ①術後早期離床の支援

 ②入院中に、身の回りの生活(服の着脱、起き上がり方、トイレやお風呂動作、食事動作など)を具体的に実践しながら習熟を図る

 ③退院後の生活をイメージしてもらうためのパンフレットやDVD作成

 ④ゴール(退院)設定をしておく!患者さんのロードマップの作成(クリニカルパスの運用)

 ⑤薬や食事の自己管理を習熟してもらう(薬剤師や管理栄養士が入院中管理)

 ⑥早期に日常生活動作の改善が望めない場合、MSW(医療ソーシャルワーカー)さんとの連携が必須

 

もんきち
もんきち

上記はほんの一例ですが、これだけでも、管理職がやるべきことはさまざまですね!

締めの言葉

 地域医療構想のイメージはできましたか?

 このイメージが固まってくると、具体的な方向性や目標が決まり、やるべきことが見えてきます!

 ぜひ、一度、所属する地域の医療構想を調べてみてください!

もんきち
もんきち

今回は以上です。

地域医療構想や医療圏を理解し、今後の流れを把握した上で、目標に繋げるきっかけになれば、幸いです。

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