
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、医療DXについて考えたいと思います。

DX?デラックス?

まずは、医療DXについて整理するところから始めましょう!
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
少子高齢化の深化に伴い、日本の医療に対するニイズはますます複雑に、かつ高度に変化しています。その中にあって、「質」と「効率」と「安心」とを兼ね備えて提供していくことは、持続可能な社会保障の実現に直結しています。
そんな中、リハビリ専門職の果たすべき役割に大きな注目が集まっています。患者の運動機能の回復に寄与してきた従来の働きにとどまらず、他職種との連携 や デジタル活用(医療DX) の視点も求められてきているからです。
本記事では、「医療DX」と「多職種連携」とというキーワードに着目し、リハビリ専門職がどう活躍していくべきなのか、具体例も交えて整理しました。
地域包括ケアのキーマンとして、患者に寄り添った質の高さと効率性のある医療を提供していく理学療法士の未来に迫ります。
医療DXとリハビリ専門職の役割の変化
少子高齢化に伴う社会保障負担の増大に対して、「質の高さ」と「効率性」を両立した医療提供体制の構築は必須です。その鍵として注目されたのが、「医療DX(デジタル・トランスフォーメーション)」です。
医療DXに伴って、リハビリ専門職の役割も大きく変わろうとしています。従来は患者に対して運動療法を提供するという臨床主体の仕事が中心だったリハビリ専門職に対し、近年では患者データの管理、他職種との情報共有、カンファレンスにおける意思決定に積極的に関わるよう求められてきました。
また、「タスクシフト」と「タスクシェア」といった働き方の変革に伴って、リハビリ専門職が従事する領域も広がってきています。従来は医師に委ねてきた患者評価やプログラム策定の一部をリハビリ専門職に委ねることで、患者に対してよりタイムリーに、最適化されたケアを提供するという試みも広まってきました。
多職種連携における理学療法士の重要性
質の高さと効率性を伴ったケアを実現していく上では、「多職種連携」と「地域包括ケア」との視点も欠かせません。リハビリ専門職は、患者の運動機能の回復という視点にとどまらず、患者の生活に寄り添うキーマンとして、看護師、介護士、言語聴覚士、管理栄養士、ソーシャルワーカーとの緊密な情報共有に参画しています。
たとえば、自宅に帰った患者が安心して暮らせるように、リハビリ専門職は家屋改修や福祉用具の活用について他職種と協議したり、患者家族に対して運動療法のポイントを指導したりしています。これは地域包括ケアにおいて非常に重要です。
また、近年は介護ロボットの活用も広まってきました。リハビリ専門職はその操作方法に熟知しておくことで、患者に最適に活用し、自律した生活に近付くようプログラムに組み込んでいます。
このようにリハビリ専門職は、患者中心の地域包括ケアの実践におき、他職種との連携に欠かせない存在なのです。
質の高いケアの実現に向けた展開
質の高いケアを実現していく鍵は、「デジタル」と「人」との融合にあります。医療DXに伴うデータ管理の高度化により、患者一人ひとりに最適化されたプログラムの提供が可能になります。
リハビリ専門職は、このデータに基づき、自律した臨床判断にチャレンジしていくことで、自分達の付加価値をさらに高めることができます。
また、新人のリハビリ専門職に対してデジタルツールの活用法や他職種との協働方法を研修に盛り込み、人材育成に力を入れていくことで、世代間にわたって質の高さを継続して提供していく土台が築かれていくでしょう。
結果として、「患者中心」で「持続性」と「質」と「効率」とを兼ね備えた医療提供体制に寄与していくことになります。
まとめ
医療DXと多職種連携の推進に伴い、リハビリ専門職の役割は従来にない広がりを見せています。デジタル活用により患者に最適化されたプログラムを提供し、他職種との協働により地域包括ケアの実践に寄与していく。その結果、「質」と「効率」と「安心」とを兼ね備えた医療サービスの提供という社会的使命に応えていくことが求められています。
リハビリ専門職はそのキードライバーとして、患者の人生に寄り添い続け、持続可能な医療の実現に大きく寄与していくことでしょう。
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