リハビリ管理職のための現場診断術:3ステップで“見える化”する実践法

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、管理職のための現場診断術について考えたいと思います。

スタッフ
スタッフ

何から取り組めばいいかわかりません・・・・

もんきち
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取り組むためには、まずは現状を把握することが大切ですね!

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

リハビリ部門の管理職に就いたものの、「現場の状況がよく分からない」「何を見ればいいのか迷う」という声は多く聞かれます。直感や経験に頼らず、客観的な現場診断ができることは、管理者としての信頼と成果を生み出す第一歩です。この記事では、現場の“今”を正確に把握するための3ステップを、最新のマネジメント理論と現場の実践に基づいて解説します。


なぜ「見える化」が必要なのか?

■組織マネジメントにおける現状把握の意義

現場の把握は、「問題の早期発見」「目標設定の精度向上」「職員の納得度向上」など、あらゆるマネジメント活動の土台になります。
とくに医療・リハビリ分野では、感情的・属人的になりやすいため、**エビデンスに基づいた現状分析(EBM for management)**が有効とされます(Bennis, 2009)。

■現場が混乱する原因の多くは、「知らない」ことから始まる

スタッフの不満や離職、収益悪化の背景には、「上司が現場を分かっていない」という不信感があります。
管理職が「正しく診る力=現場診断力」を持つことで、問題発見と信頼構築が両立できます。


診るべき3つの領域とは?

現場診断では、「業務」「人材」「環境」の3領域を分けて可視化します。

①業務:提供単位・加算取得・平均介入時間

  • 例)DPCデータ、レセプト、KPIダッシュボードを活用
  • 見逃しがち:加算の算定漏れ、低生産性パターン(例:短時間多頻度 vs 長時間少数)

②人材:出勤状況・業務負担の偏り・離職意向

  • 例)シフト表、労働時間、メンタルヘルス面談記録
  • 見逃しがち:固定担当制に潜む不満や過重

③環境:患者満足・設備状態・多職種連携度

  • 例)患者アンケート、設備点検記録、カンファレンス議事録
  • 見逃しがち:声なき患者の不満や部署間の“溝”

診断→行動へ!現場改善のステップ

現場診断はスタートにすぎません。次は、仮説検証型のPDCAで改善に向かいます。

■ステップ1:可視化した課題に仮説を立てる

  • 例:「A病棟の単位数が低いのは、教育不足によるものでは?」

■ステップ2:スモールアクションを実行

  • 教育研修の追加、OJT同行などの即実行可能な対応を設定

■ステップ3:再診断と評価

  • 指標の改善をチェックし、チーム全体で共有・称賛
  • ここまでをLEAD評価指標(Leadership Effectiveness Assessment for Development)で振り返るとより効果的

まとめ

リハビリ管理職としての第一歩は、「現場を感覚でなく、構造で見る力」です。今回ご紹介した3つのステップを実践することで、

  • 課題の早期発見
  • スタッフの信頼獲得
  • チーム全体のパフォーマンス向上

といった管理者に求められる成果が自然と得られるようになります。
あなたの“診る力”が、チームの未来を変える一手になるはずです。

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