なぜ、リハビリ専門職は1日18単位必要なのか?

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もんきち
もんきち

みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、医療関係者ならお馴染みのリハビリ1日18単位!

この18単位という設定は、運営側と現場側で捉え方が異なると思います。

スタッフ
スタッフ

んー、単位が少ない方が楽でいいですけど・・・

もんきち
もんきち

今回は、1日18単位という意味合いを2者の視点から整理しました。

こんな方にオススメ!

・管理職初心者の方!
・マネジメントという漠然としたワードで具体的なイメージができていない方!
・リハビリ単位数の設定に悩まれている方!

目標


 施設にあった意図を持って、リハビリ単位数を設定し、経営側とスタッフ側、患者さん側の三方よしの理想を導き出す。今回は特に、経営側とスタッフ側の視点を重視。

スタッフ
スタッフ

三方良しになるのかな?

はじめに

リハビリテーションの現場において、1日18単位という数字は非常に重要な意味を持っています。この単位数は、医療管理職として必要になる関連法案や、実際の運営における理想と現実を考える上で欠かせない要素です。今回は、1日18単位の必要性や法的観点からの取り決め、売り上げからくる人件費、勤務時間との関係、そして運営側と現場側の理想と現実について、詳しくまとめていきます。

18単位が求められる理由

法的観点からの18単位と108単位の取り決め

法的観点から見た18単位と108単位の取り決めについて説明します。医療点数表において、リハビリテーションは1日18単位を標準とし、週108単位までとされています。この規定は、医療機関が適切なリハビリテーションを提供するための基準となっています。特に、1日24単位を上限とすることで、過剰な負担を避けることができます。

売り上げからくる人件費

リハビリテーションの現場では、人件費も重要な要素です。リハビリテーションの単位数が多ければ多いほど、医療機関の収益は増加します。しかし、その一方で、スタッフの負担も増えるため、適切な人員配置が求められます。特に、患者数が多い場合には、効率的な運営が必要です。

脳卒中や運動器疾患などの入院リハビリでは、加算などを考慮すると1単位当たりの診療報酬は200〜250点となります。月間20日勤務だとすると、1日18単位となれば月間70万円以上となり、一般的なリハビリ専門職の給与を担保できます。逆に18単位を下回ると、病院としては、収益が下がります。

18単位と勤務時間の関係

勤務時間とリハビリ単位数のバランスも重要です。理想的には、1日18単位を達成するためには、6時間の臨床業務を行い、残りの時間で会議や書類業務を行う必要があります。しかし、実際には、患者数や治療内容によっては、18単位を超過する場合や達成しない場合もあります。

運営側と現場側の理想と現実

リハビリテーションの現場では、理想的な運営が求められますが、実際には様々な制約が存在します。

もんきち
もんきち

それぞれの立場で考えてみましょう!

運営側の視点

理想:1日21単位で、週5日勤務の合計105単位が理想(84万)。売り上げを出せる、リハビリ専門職は、自部署だけでなく、他スタッフ(リハ医、受付スタッフ、補助スタッフなど)の人件費のサポートやリハビリで使用している占有面積以上の固定費を賄ってもらう必要がある。

問題:スタッフ側の臨床時間が長く、間接業務が取りにくいので、残業時間が増え、医療の質が落ちる可能性が高い。その結果、スタッフの疲労が強くなり、離職につながりやすい。

現実:1日18単位で、週5日勤務の合計90単位(72万)

※1単位200点換算(疾患別に加算してます)

現場側の視点

理想のイメージはそれぞれのライフスタイルで変わると思いますが・・・

  1. 1日16単位で、週5日勤務の合計80単位
  2. 1日24単位で週4日の96単位

1日16単位で、週5日勤務の合計80単位の場合、間接業務や移動時間、カンファレンス時間や他部署とコミュニケーション時間など、最大限ゆとりのある勤務形態かと思います。しかし、運営側からすると収益が60万程度と予定より10万落ちるわけです。10人勤務している場合、100万の売り上げが下がリます。

1日24単位で週4日の96単位の場合、短期集中勤務です。週3日休みがありますが、出勤時の勤務時間は10時間を超え、残業時間が1日2時間前後はつく形です。残業時間が最大月32時間になると、労働基準にも引っ掛かりますし、残業代の費用が増えます。結果的に運営側は、65万前後と予定より5万ほど落ちます。10人勤務している場合、50万の売り上げが下がリます。

落とし所はどこ?

運営側からすると108単位に近づいてくれる方がありがたい。

リハビリ専門職からすると、ゆとりのある働き方(全体的に捉えて)がありがたい。

もんきち
もんきち

2者間の考えが折衷されているところが、1日18単位になりますね!

まとめ

今回は、リハビリ専門職がなぜ1日18単位を求められるのかまとめてきました。

リハビリ科だけではなく、施設全体で考えた際に、リハビリ専門職の人件費、その他スタッフの人件費、リハビリ占有面積分の固定費などを賄うためにも、リハビリ専門職は極力リハビリの専門性を限りなく発揮してもらえる方がいいですね。

では、18単位をどのように達成するのか!?

もんきち
もんきち

管理者の腕の見せ所ですね!

次回、乞うご期待!

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