
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、「現場で判断できる仕組み」について考えましょう。

相談したほうが安全じゃない?・・・

回復期病棟において、判断を現場に委ねながら、質と安全を落とさず管理職の負担も軽減する!そんな判断の仕組み化について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
回復期リハビリテーション病棟の管理職は、なぜこれほど忙しいのでしょうか。
- 些細な判断で呼ばれる
- 相談がひっきりなしに来る
- 現場に任せたいが、任せきれない
その背景にあるのは、「現場で判断できる仕組み」が存在していないことです。
本記事では、回復期病棟において
- 判断を現場に委ねながら
- 質と安全を落とさず
- 管理職の負担も軽減する
そんな判断の仕組み化について、学術的根拠と実践知を交えて解説します。
回復期病棟で「判断」が管理職に集中する理由
回復期病棟では、判断が自然と上に集まります。
① 患者リスクが高く「失敗できない」構造
回復期は、
- 転倒
- 誤嚥
- 心疾患・合併症
など、判断ミスが即事故につながるフェーズです。
そのため現場は、
「自分で決めていいのか?」
という不安を常に抱えています。
② 判断基準が“共有”されていない
多くの現場では、
- どこまで現場判断OKか
- どこから上位判断か
が明文化されていません。
結果として、
- 念のため確認
- 前例がないから相談
という判断依存が起こります。
③ 管理職自身が判断を握り続けてきた
実は最大の要因はここです。
管理職が、
- 自分で判断した方が早い
- 任せて失敗されるのが怖い
という姿勢を続けるほど、現場は判断力を育てる機会を失います。
「現場で判断できる仕組み」とは何か|丸投げとの決定的違い
ここで重要なのは、現場判断=自由裁量ではないという点です。
① 判断できる「枠」を先に決める
現場判断とは、
「この範囲なら自分で決めていい」
が明確な状態です。
例:
- バイタル〇〇以内なら運動負荷調整OK
- FIM△点以上で家屋調査提案
- この3条件が揃えば外出訓練可
これは意思決定理論(Simon, 1957)でも示される限定合理性に基づく実践です。
② 判断材料が可視化されている
人は「情報」があって初めて判断できます。
- 活動量
- バイタル推移
- ADL変化
これらが見える化されていない現場で判断を求めるのは酷です。
③ 失敗が「学習」に変換される設計
心理的安全性研究(Edmondson, 1999)では、挑戦と振り返りがある組織ほど成果が高いとされています。
現場判断を可能にするには、
- 判断 → 結果 → 振り返り
のサイクルが必須です。
回復期で実装すべき判断設計の具体例と運用ポイント
では、何から手を付けるべきでしょうか。
① 判断レベルを3段階で整理する
おすすめは以下の整理です。
- レベル1:現場即断OK
- レベル2:条件付き現場判断
- レベル3:管理職判断必須
これだけで、相談件数は大幅に減ります。
② 判断フローは「文章より図」
現場では長文マニュアルは読まれません。
- フローチャート
- Yes / No 分岐
- チェックリスト
視覚的設計が判断スピードを高めます。
③ 管理職は「正解」ではなく「基準」を示す
管理職の役割は、
答えを出す人
ではなく
判断基準を示す人
へと変わります。
この転換ができた病棟ほど、
- 自律性
- 判断力
- チーム成熟度
が加速度的に向上します。
まとめ
判断を現場に委ねることは、管理を放棄することではありません。
むしろそれは、
- 管理職が現場を信じ
- 現場が責任を持ち
- 組織が成長する
ための高度なマネジメント技術です。
回復期リハビリテーション病棟は、「誰かが判断する組織」から「みんなが判断できる組織」へ。
その第一歩が、判断できる仕組みの構築です。

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