回復期リハビリが回らない本当の理由|属人的管理からシステム管理へ

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、属人的管理について考えましょう。

スタッフ
スタッフ

その人しかわからないってこと?・・・

もんきち
もんきち

回復期病棟がなぜ属人的管理に陥りやすいのか、そして 「人に依存しないシステム管理」へどう移行すべきかについて考えてみましょう。

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

回復期リハビリテーション病棟の運営が、**「特定の人がいないと回らない」**状態になっていないでしょうか。

  • あの主任がいないと現場が混乱する
  • ベテランの勘と経験で何とか成り立っている
  • 管理職が常に火消し役になっている

一見うまく回っているように見えても、それは属人的管理という不安定な土台の上に立っている可能性があります。

本記事では、回復期病棟がなぜ属人的管理に陥りやすいのか、そして 「人に依存しないシステム管理」へどう移行すべきかを、学術的根拠と現場感覚の両面から解説します。


なぜ回復期病棟は属人的管理に陥りやすいのか

回復期病棟には、属人化を招きやすい構造的特徴があります。

① 患者の個別性が極めて高い

回復期では、

  • 疾患
  • 生活背景
  • 家族状況
  • 退院先

が一人ひとり異なります。
このため「マニュアル通りにいかない」場面が多く、経験豊富な個人の判断に頼りやすくなります。


② 暗黙知が評価されやすい文化

「○○さんなら分かるよね」
「見て覚えて」

こうした言葉が飛び交う現場では、知識や判断基準が言語化・共有されないまま蓄積されます。

Nonaka & Takeuchi(1995)の知識創造理論でも、暗黙知を形式知に変換しない組織は、持続的成長が難しいとされています。


③ 管理職が“優秀な現場プレイヤー”出身

回復期の管理職は、多くの場合「できるセラピスト」だった人です。

その結果、

  • 自分が動いた方が早い
  • つい口や手を出してしまう

という行動が、無意識に属人化を強めてしまいます。


属人的管理の限界とリスク|短期的成功が長期的失敗を生む

属人的管理は、短期的には成果を出します。
しかし、長期的には組織を静かに蝕みます。


① 人が辞めると、すべてが崩れる

エースが異動・退職した瞬間に、

  • 判断が止まる
  • クレームが増える
  • 新人が育たない

これは「人が悪い」のではなく、仕組みが存在しないことが問題です。


② 再現性がなく、教育コストが増大する

属人的なやり方は、

  • 教えられない
  • 引き継げない
  • 標準化できない

結果として、OJTが感覚頼りになり、教育の質にばらつきが生まれます。

医療教育研究でも、標準化されたプロセスを持つ組織ほど、学習効率が高いことが示されています。


③ 管理職が疲弊し、視野が狭くなる

属人的管理の最終的な被害者は、
実は管理職自身です。

  • 常に呼ばれる
  • 休めない
  • 先を考える時間がない

これでは、回復期病棟の将来設計どころではありません。


回復期病棟を安定させるシステム管理の設計ポイント

属人的管理を否定する必要はありません。
必要なのは、属人性をシステムに昇華することです。


① 判断基準を「言葉」にする

まず取り組むべきは、

  • 入退院判断
  • リスク管理
  • カンファレンスの視点

文章や図に落とすことです。

完璧である必要はありません。
「今、何を見て判断しているのか」を共有するだけで、現場の再現性は大きく向上します。


② 役割ではなく「プロセス」で管理する

「誰がやるか」ではなく、**「いつ・何を・どう判断するか」**を決めます。

例:

  • 入院後◯日以内に評価
  • 週◯回の目標再設定
  • 退院◯週間前の地域連携確認

これにより、人が変わっても質が担保されます。


③ 管理職は“設計者”に役割転換する

システム管理では、管理職の役割は「動く人」から「整える人」へ変わります。

  • 現場が迷わない仕組みを作る
  • 判断の土台を整える
  • 改善サイクルを回す

これは、現場を弱くするのではなく、自律的に強くする管理です。


まとめ

回復期リハビリテーション病棟において、属人的管理は決して珍しいことではありません。

しかし、

  • 人に依存する組織は不安定
  • システムに支えられた組織は持続可能

です。

属人的管理からシステム管理へ移行することは、「冷たい管理」ではなく、人を守り、育て、組織を強くするための選択です。

回復期だからこそ、経験と想いを仕組みに変え、誰がいても質が保たれる病棟を目指していきましょう。

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