医療現場を“仕組み”で変える教科書─ 現状分析からPDCAまで、再現可能な組織設計とは

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、医療現場を仕組みで変えることについて考えましょう。

スタッフ
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できる?・・・・

もんきち
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医療現場を“個人戦”から“仕組みで回る組織”へ変えるための考え方について考えてみましょう

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに|「頑張っているのに変わらない」現場へ

医療現場には、真面目で優秀な人が多くいます。
それでも、こんな声をよく耳にします。

  • 忙しさだけが増えて、成果が見えない
  • ベテランに負荷が集中している
  • 改善提案がその場限りで終わる

問題は「人」でしょうか?
実は多くの場合、問題は人ではなく構造です。

本記事では、医療現場を“個人戦”から“仕組みで回る組織”へ変えるための考え方を、学術的根拠と他産業の知見を交えながら解説します。


なぜ医療現場は「個人の頑張り」に依存してしまうのか

医療は高度専門職の集合体です。
そのため、次のような特徴を持ちます。

  • 裁量が個人に委ねられやすい
  • 成果が見えにくい
  • 暗黙知が共有されにくい

組織心理学では、これを属人化リスクと呼びます。
Weick & Sutcliffe(2007)は、
「高リスク産業ほど、個人能力への依存は事故や停滞を招く」と指摘しています。

医療現場でよくある例は以下です。

  • 「あの人がいないと回らない」
  • 「忙しい人ほど評価される」
  • 「改善はやる気のある人任せ」

これは努力不足ではなく、
改善が回る仕組みが存在しない状態なのです。


成果を生む組織が必ず行っている“仕組み化”の正体

製造業・IT・航空業界では、すでに常識となっている考え方があります。

それが
「人が頑張らなくても、一定の成果が出る構造を先につくる」
という発想です。

具体的には、

  • 標準化(Standardization)
  • 可視化(Visualization)
  • 仮説検証(PDCA / PDSA)

特に医療と親和性が高いのが、
Demingが提唱したPDCAサイクルです。

研究では、
PDCAを組織単位で回している医療機関は、
医療の質・安全性・職員満足度が有意に高いことが示されています
(Taylor et al., BMJ Quality & Safety, 2014)。

重要なのは、
PDCAを「個人の努力」ではなく「組織の標準動作」にすることです。


現状分析からPDCAまでを一気通貫で回す設計思考

では、何から始めればよいのでしょうか。

ポイントは「順番」です。

① 現状分析(As-Is)

  • 業務量
  • 成果指標
  • 属人化ポイント

② 課題の構造化

  • 問題の原因を「人」ではなく「構造」で捉える
  • フロー・役割・情報の断絶を整理する

③ システム設計(To-Be)

  • 標準プロセス
  • 判断基準
  • 情報共有ルール

④ 実装(Do)

  • 小さく試す
  • 成功体験を作る

⑤ 評価と改善(Check / Act)

  • データで振り返る
  • 次の改善へつなげる

この流れが回り始めると、
**「誰がやるか」ではなく「どう回るか」**が議論の中心になります。


まとめ|医療を変えるのは「優秀な人」ではなく「設計」

医療現場が変わらない理由は、
人が足りないからでも、努力が足りないからでもありません。

仕組みが設計されていないだけです。

  • 属人化を前提にしない
  • 改善が回る構造を作る
  • 成果を再現可能にする

このシリーズでは今後、

  • 現状分析の具体手法
  • 課題抽出のフレームワーク
  • 医療向けPDCA設計
  • 成果指標の作り方

まで、実装前提で解説していきます。

「現場を良くしたい」と思ったその瞬間から、
あなたはすでに設計者です。

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