
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、医療現場を仕組みで変えることについて考えましょう。

できる?・・・・

属人化医療から脱却し、再現可能で成長する医療組織のための考え方について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
医療・リハビリ現場では今もなお、「あの人がいないと回らない」という属人化が常態化しています。
しかし、少子高齢化、人材不足、診療報酬の抑制という構造変化の中で、個人依存型の医療はもはや持続不可能です。
本記事では、属人化医療から脱却し、再現可能で成長する医療組織をつくるための「システム思考」を、学術的根拠と実務ロードマップを交えて解説します。
医療現場が属人化から抜け出せない構造的理由
多くの医療・リハビリ現場では、「できる人が何とかする」文化が根付いています。
この属人化は一見するとプロフェッショナルの誇りに見えますが、組織論的には高リスク構造です。
医療の属人化が生まれる背景には、以下の構造があります。
- 診療行為の高度専門化
- 暗黙知が多く形式知化されにくい
- 現場改善より臨床優先の文化
- 人材不足による個人依存
- 経営と臨床の分断
学術的には、Nonaka & Takeuchiの知識創造理論(SECIモデル)により、暗黙知を形式知へ変換しなければ組織学習が進まないことが示されています。
つまり、属人化とは知識変換プロセスが停止した状態なのです。
システム思考で現場を再設計する理論と学術的根拠
システム思考とは、個人の能力ではなく構造・プロセス・フィードバックで成果を生み出す考え方です。
◆ 医療に適用可能な理論
- Donabedianモデル(構造‐過程‐成果)
- Lean Healthcare(リーン医療)
- High Reliability Organization(HRO)理論
- Learning Health System(LHS)概念
これらに共通するのは、
👉「人」ではなく「仕組み」で品質を保証する
という思想です。
たとえば航空業界では、チェックリストとプロトコルによりパイロットの個人能力差をシステムで吸収しています。
医療も同様に「再現可能性」が品質の本質です。
リハビリ現場で実装する具体的システム設計ロードマップ
属人化脱却は精神論ではなく、設計論です。
以下の5ステップで実装できます。
✅ Step1:業務プロセスマッピング
- 評価 → 介入 → 記録 → 退院支援 → 地域連携
をフロー図化し、属人ポイントを可視化。
✅ Step2:標準臨床パスとプロトコル設計
- 疾患別標準評価セット
- ADL・IADLアウトカム指標
- 退院支援チェックリスト
✅ Step3:KPI・ダッシュボード構築
例:
- 1人あたり単位生産性
- ADL改善率
- 在院日数短縮効果
- 在宅復帰率
✅ Step4:フィードバックループ(PDCA)
- 週次データレビュー
- 月次プロセス改善会議
- 四半期戦略修正
✅ Step5:学習する組織文化の設計
- カンファレンスの構造化
- ベストプラクティス共有
- 知識管理プラットフォーム
まとめ
属人化は「職人文化」の象徴ではなく、組織未成熟のサインです。
医療の質・安全・生産性を高めるためには、人を変えるのではなく構造を変える
必要があります。
システム思考に基づく標準化、KPI、PDCA、学習文化の設計は、リハビリ部門を自律型高生産組織へ進化させます。
これからの医療管理職に求められるのは、技術者ではなく組織アーキテクトなのです。

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