
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、OJT教育の注意点について考えていきたいと思います。

一生懸命教えてても、あまり教わっていないなんてことも・・・

研修者側の工夫と新人側の工夫、両面から考える必要がありそうですね。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
- 新人教育担当者
はじめに
最近、リハビリ専門職のOJT教育に関して、後輩が「ざっくりしか教わってなくて…」と先輩に相談しているのを耳にしました。これは、教育の質や内容に対するギャップを示す一例です。今回は、このようなギャップが生まれる理由について考えてみたいと思います。
OJT教育とは
OJT(On-the-Job Training)とは、職場での実務を通じて、必要な知識や技術を学ぶ教育方法です。特にリハビリ専門職においては、実際の患者さんとの関わりを通じて、理論だけではなく実践的なスキルを身につけることが求められます。OJTは、職場の上司や先輩が後輩に対して意図的に指導を行うことで成り立っています。この教育方法は、職場の環境に即した学びを提供するため、非常に効果的です。

リハビリ専門職では一般的な指導方法かと思います。
OJT教育の現状
リハビリ専門職のOJT教育は、近年ますます重要視されています。特に新人職員に対しては、教育的配慮が施された認知的徒弟制が導入されていることが多いです。これは、先輩が後輩に対して、実務を通じて知識や技術を伝える方法です。しかし、実際には教育の質にばらつきがあり、後輩が感じる教育のギャップが生じることがあります。
OJT教育におけるギャップの原因
では、なぜこのようなギャップが生まれるのでしょうか。いくつかの要因が考えられます。
- コミュニケーション不足 : 教える側と教わる側の間で、情報の伝達が不十分な場合があります。先輩が自分の経験を基に教えるため、後輩が理解できない部分が出てくることがあります。
- 教育の一貫性の欠如 : OJTは、先輩のスタイルや考え方に依存するため、教育内容が一貫しないことがあります。これにより、前回はこうなのに、今回は違う内容だと、後輩が混乱することがあります。
- 期待の違い : 教える側と教わる側で、期待する内容やレベルが異なる場合があります。先輩が「これくらいは知っているだろう」と思っていることが、実は後輩には理解できていないこともあります。
- フィードバックの不足 : OJTでは、実践を通じて学ぶことが多いですが、後輩がどのように成長しているかを確認するためのフィードバックが不足していることがあります。これにより、後輩は自分の進捗を把握できず、モチベーションが下がることがあります。
効果的なOJT教育のためのポイント
このようなギャップを解消するためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。
- 明確なコミュニケーション : 教える側は、後輩に対して具体的な指示や説明を行うことが重要です。質問を受け付ける姿勢を持ち、後輩が理解できるまで丁寧に教えることが求められます。
- 教育内容の一貫性 : OJTの内容を事前に整理し、どのようなスキルを教えるのかを明確にすることで、後輩が混乱しないようにします。
- 期待のすり合わせ : 教える側と教わる側で、期待する内容やレベルについて話し合い、共通の理解を持つことが大切です。
- 定期的なフィードバック : OJTの進捗を確認するために、定期的にフィードバックを行うことが重要です。後輩が成長していることを実感できるようにサポートします。

教える側も、教育者ではないので、完璧を求めてはいけません。ですから、教育担当者は、最低限どのようなポイントを押さえて欲しいのか、道標を設定しておく必要があります!
まとめ
OJT教育は、リハビリ専門職にとって非常に重要な要素です。今後も、教育の質を向上させるために、コミュニケーションやフィードバックの重要性を再認識し、効果的な教育を実施していく必要があります。これにより、後輩が自信を持って成長できる環境を整えることができるでしょう。
リハビリ専門職のOJT教育は、単なる技術の伝達ではなく、信頼関係の構築やチームワークの強化にもつながります。今後もこの教育方法を大切にし、より良い職場環境を作っていきたいと思います。
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