
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、救命救急について考えたいと思います。

なんかあったら先生頼みじゃダメ?

救急対応する時に、どのような判断が必要で、どのような連携をするか明確にしておく必要がありますね!
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
リハビリ専門職が関わる臨床現場では、患者の体調急変が突然起こることがあります。特に病棟や外来での訓練中、意識消失や心停止といった重大な事態に直面する可能性も否定できません。
この記事では、「リハビリ中の急変対応」をテーマに、実際の対応プランとその必要性を3つの視点からわかりやすく解説します。救命率向上の鍵を握る“現場力”を、今こそ見直してみましょう。
なぜ今、リハビリ専門職に救命対応力が求められるのか?
高齢化に伴い、リハビリ対象者の基礎疾患や合併症は複雑化しています。その中でリハ中の急変(例:起立時の血圧低下、脳梗塞の再発、心疾患の悪化など)は「想定内のリスク」として認識すべきです。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が医療チームの一員として、患者の変化を“最前線”で観察できる立場にある今、いち早く異常を察知・通報できる体制構築が求められています。
現場で活きる救命対応プランとは?実例と共に紹介
ある急性期病院では、以下のようなフローでリハ中の救命対応体制を整備しました。
救命対応フロー(簡略図)
【急変発生】→【声掛け・意識確認】→【スタッフ応援要請】→【状態確認】→【救急コール・AED手配】→【蘇生開始(BLS)】→【医師到着・引き継ぎ】
導入の経緯と思考過程
リハビリ中に患者が意識を失い、応援要請までに時間がかかった事例をきっかけに、「誰でも対応できる初動マニュアルの整備」と「BLS訓練の定期化」が課題に浮上。
結果、年1回の院内急変対応訓練を全職種合同で実施。リハスタッフにもロールプレイ形式で教育を導入しました。
成果
- 急変対応時の通報から初動までの時間が平均60秒短縮
- スタッフ間の連携意識が向上し、日常の患者観察力も強化
- 患者・家族への安心感が増し、信頼構築にも寄与
- 医師への依頼ルートが明確になった
リハ職種ができるリスク予防と日常対応の工夫
急変を防ぐには、予防的アプローチが鍵です。
日常業務で実践すべき工夫
- 開始前のバイタルチェック強化(特に起立時血圧)
- 既往歴・薬剤情報の事前把握
- 異変を“気のせい”にしない声かけ文化
- 高リスク患者に対する二人体制リハの導入
- 電子カルテでの情報共有の徹底
チーム全体での取り組み
- 勤務開始前の申し送りで、要注意患者を共有
- 定期的なシミュレーション訓練(役割分担の確認を含む)
- コードブルー対応スキルのアップデート(eラーニングなども活用)
まとめ
リハビリ中の急変は、決して“まさか”ではなく“起こり得る現実”です。
リハ専門職が「救命対応の初期担い手」として備えることは、患者の命を守るうえで極めて重要。
本記事で紹介した事例や対策をヒントに、現場ごとのプランを整備・見直してみてください。
安全・安心なリハビリ提供体制は、チーム全体の意識変革から始まります。
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