【最新版】退院支援×リハビリが“収益化の武器”になる理由とは?改定ポイントと実践策

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、リハビリテーションの価値基準について考えましょう。

スタッフ
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価値?基準?・・・

もんきち
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病院経営とリハビリ部門の役割について考えてみましょう。

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

2025年以降の診療報酬改定では、医療機関が行うリハビリテーションの価値基準が大きく変わろうとしています。
これまでの「入院中に単位を提供するリハビリ」から、退院支援と在宅復帰まで含めたアウトカム評価型リハビリへ
その変化は、単なる制度調整ではなく、病院経営とリハビリ部門の役割を再定義する転換点です。

なぜ今「退院支援×在宅復帰」が評価されるのか?改定が示す方向性

次期改定は、医療機関に対して明確なメッセージを提示しています。

「患者を治療するだけでなく、生活へ戻す責任を負う医療体制へ」

背景には3つの医療政策トレンドがあります。

政策背景方向性
① 高齢化・医療費増大治療より「再入院予防・生活維持」の評価へ
② 機能予後データの蓄積退院支援の質と地域連携の効果が数値化され始めた
③ 医療機能分化の加速急性期→回復期→在宅へ「切れ目のない支援」が必須

特に2023〜2024以降、FIM、BI、生活自立度、再入院率、在宅定着率など、退院後アウトカムに関するエビデンスが政策資料に頻出しています。

また、WHOや欧州の医療モデルでも、早期退院×訪問リハビリ×データ追跡が標準化しつつあり、日本も同様の方向に進んでいます。

つまり、改定は、

✔ リハビリ=単位算定モデル
患者の人生価値と医療費削減に貢献するモデルへ

と大きく舵を切り始めています。


退院支援が“収益化ポイント”となる構造:評価体系とアウトカム指標

退院支援はこれまで「書類・調整業務」とみられていました。
しかし改定後は、

退院支援=医療の成果を決める基幹プロセス

として位置づけられています。

特に以下の指標が収益に直結し始めています。

指標意味病院経営への影響
在宅復帰率退院後住環境への定着度加算/施設区分/地域連携評価
再入院率退院後のリスク管理力医療資源投入量 → 国の評価指標に直結
フォロー体制退院後ケア継続の仕組み地域包括モデルの核に

また、2025年以降は以下の評価軸が拡大する可能性があります。

  • 退院支援の標準化
  • 訪問リハ・通所リハとの接続
  • 患者アウトカム説明責任(データ提出)
  • 地域医療連携加算との連動評価

特に回復期・慢性期医療では、

「どれだけ回復させたか」より「退院後どれだけ維持できたか」

が価値基準となります。


病院が今すべき準備:仕組み化、人材配置、地域連携モデル

改定に対応するには、「人が頑張る」運用では限界があります。
必要なのは、再現性あるモデル構築です。

以下が必須要素です👇

領域対応策
📌 データFIM・BI・在宅定着率・再入院率の収納→可視化
📌 人材退院支援担当PT/OT/ST・地域連携コーディネーター配置
📌 組織急性期〜回復期〜在宅までの標準化された支援プロトコル
📌 連携訪問・通所リハ、ケアマネ、訪問看護との継続モデル

特に成功している病院は、退院支援部門をリハビリに寄せる傾向があります。

理由は簡単です👇

退院後困るのは生活機能であり、そこに最も精通しているのがリハ職だから。

まとめ

退院支援・在宅復帰は、もはや「退院前の手続き」ではありません。
アウトカム評価と政策シフトによって、病院経営における新たな収益源となり始めています。

そしてこれからのリハビリテーション部門に求められるのは、

  • 退院後も成果が続く支援設計
  • 標準化された地域連携フロー
  • データに基づく機能予後マネジメント

です。

つまり──

退院支援こそ、次代の“稼ぐリハビリ”の中心戦略となる。

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