
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、経営者視点から見る管理職について考えましょう。

なんか複雑なことを求められて・・・

経営者が「質」と「量」双方を高水準で運営する能力を求めていることについて考えましょう!
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
経営者がリハビリ部門の管理職に最も期待しているのは、「質」と「量」双方を高水準で運営する能力です。患者ケアの質を向上させながら、効率や経営成果にも責任を持てる管理者こそが、組織の未来を切り拓きます。本記事では、最前線の研究成果と現場に即した視点を結びつけ、理想と現実を繋ぐヒントをお届けします。
質と量のバランスとは?
リハビリ部門の管理職は、**「質」と「量」**という二つの責任を同時に背負っています。
質とは、患者一人ひとりの機能回復度、退院後の生活自立度、再入院防止率など、目に見える成果を生み出す力です。たとえば、脳卒中後の患者が予定より早く歩行可能となり、自宅復帰率が上がるのは質の向上の証です。
一方、量とは、病床回転率、在院日数短縮、スタッフの稼働効率など、経営に直結する数字を安定させること。例えば「あと2日短く退院できれば、年間で延べ数百床日分の稼働余裕が生まれる」といった現場の工夫は、経営層にとって極めて価値があります。
経営者の視点では、質だけを追えばコスト増につながり、量だけを追えば患者満足度や再発リスクが低下する恐れがあります。だからこそ、この二つを同時に高い水準で実現できる「両立型管理職」が、病院全体の成長戦略の要になるのです。
両立型管理職に求められる3つの能力
経営者が評価する両立型管理職には、次の3つの能力が欠かせません。
- 数値と現場感覚の両方を持つ分析力
医療の世界では、患者満足度アンケートや再入院率、稼働率などの数字と、スタッフからの肌感覚の情報を組み合わせて判断できる力が必要です。
例:在院日数の短縮を数字で示しつつ、スタッフの疲弊度をモニタリングする。 - スタッフを巻き込むリーダーシップ
リハビリ職は多職種連携が基本です。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士だけでなく、医師や看護師との橋渡し役を担える管理職は、現場の信頼を集めます。 - 改善を継続する仕組みづくり
一度うまくいった方法を続けるだけではなく、PDCAサイクルを回し続けること。これは経営学でも「持続的改善(Continuous Improvement)」として有効性が証明されています。
現場で両立を実現するためのステップ
実際に質と量を両立させるには、以下のようなステップが効果的です。
- KPI設定の明確化
例:在院日数、退院後の自立度、外来フォロー率を毎月モニタリング。 - 小さな成功体験の積み上げ
スタッフが「これならできそう」と思える改善案から始め、成果を可視化して共有します。成功体験が次の改善へのモチベーションになります。 - 経営層との定期的な対話
「現場の努力がどう経営成果に繋がっているか」を、数字と事例の両方で説明することで、経営者の信頼と支援を得やすくなります。
まとめ
質と量のバランスを取れる管理職は、リハビリ部門だけでなく病院全体の成長を左右します。そのためには、分析力・リーダーシップ・継続改善の仕組み化が不可欠です。現場と経営をつなぐ存在として、自身のマネジメントを進化させることが、組織の未来を切り拓くカギになります。
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