
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、遠隔リハビリについて考えましょう。

そんなのアリ?・・・

「通院が難しい人の代替手段」ではなく、退院後ケアの新しい標準について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに|「退院=リハビリ終了」という時代は、もう終わる
退院時、私たちはこう言われてきました。
「自宅では、教えた運動を続けてくださいね」
しかし現実には──
- 継続できない
- 正しくできているか分からない
- 生活の中でフェードアウトしてしまう
この“退院後の空白”こそが、回復の最大の分かれ道です。
いま海外では、この空白を埋める手段として
**遠隔リハビリ(Tele-rehabilitation / Telehealth)**が急速に日常化しています。
遠隔リハビリは、
「通院が難しい人の代替手段」ではありません。
**退院後ケアの“新しい標準”**になりつつあるのです。
世界で進む「遠隔リハビリ」の実装とエビデンス
遠隔リハビリとは何か?
遠隔リハビリ(Tele-rehabilitation)とは、
- ビデオ通話
- 専用アプリ
- ウェアラブルデバイス
などを用いて、自宅にいながらリハビリ指導・評価・フォローを行う仕組みです。
海外ではすでに、
- 脳卒中後
- 整形外科術後
- 心肺リハビリ
- 高齢者のフレイル予防
といった分野で、対面と同等、あるいはそれ以上の成果が報告されています。
学術的根拠:遠隔でも「効果は落ちない」
複数のシステマティックレビューでは、
- 機能回復
- ADL
- QOL
- 患者満足度
において、
👉 遠隔リハビリは対面リハビリと同等の効果を示す
と結論づけられています。
📚 学術的ポイント
- 継続率が高い(移動負担がない)
- 日常生活場面での介入が可能
- セルフマネジメント能力が向上
つまり遠隔リハビリは、
**「簡易版リハビリ」ではなく、「生活に近いリハビリ」**なのです。
遠隔リハビリが「退院後ケア」を変える理由
なぜ退院後に回復が止まるのか?
退院後の回復停滞には、明確な理由があります。
- 専門家のフィードバックが途切れる
- モチベーションが下がる
- 生活環境に合わせた修正ができない
これらは医療の質の問題ではなく、接点の問題です。
遠隔リハビリは、この「接点」を維持します。
遠隔だからこそ見える“本当の課題”
対面では見えなかったものが、遠隔では見えます。
- 家の段差
- 家具配置
- 実際の動線
- 家族との関わり
セラピストは、
👉 「病院でできる動き」ではなく、「生活で使える動き」
に直接介入できるようになります。
ここに、遠隔リハビリの本質的価値があります。
日本で日常化させるための「壁」と突破口
日本で進まない理由は「技術」ではない
日本で遠隔リハビリが広がらない理由は、意外にも明確です。
- 診療報酬制度との相性
- 対面至上主義の文化
- セラピスト側の「責任不安」
- ICTリテラシー格差
つまり、制度と意識の問題です。
現実的な導入ステップ
いきなりフル遠隔にする必要はありません。
現実的には、
- 退院後フォローの一部を遠隔化
- 月1回のチェックイン
- セルフエクササイズの確認
- 患者の不安を拾う「対話の場」として活用
こうしたハイブリッド型が、日本には適しています。
重要なのは、
遠隔は「効率化」ではなく、「関係性の継続」だと捉えること
まとめ|遠隔リハビリは「人を減らす技術」ではない
遠隔リハビリが広がる未来は、
医療者が画面越しに冷たく指示する世界ではありません。
むしろ、
- 退院後も見守られている安心感
- 生活に寄り添う専門家の存在
- 「一人で頑張らなくていい」環境
をつくる技術です。
Telehealthは、
リハビリを「場所」から解放し、「関係性」として再定義する。
遠隔リハビリが日常になる日は、
患者にとっても、セラピストにとっても、
「より人間的な医療」が始まる日なのかもしれません。

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