リハビリ管理職が成果を出す鍵は“デザイン思考”にあり:共感と目的でチームを動かす

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、チームを動かす鍵について考えましょう。

スタッフ
スタッフ

なかなか動きませんよね・・・

もんきち
もんきち

リーダーがデザイン思考を活用して「目的志向型リーダーシップ」を実践する方法について考えてみましょう。

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

「頑張っているのに、チームがなかなか動かない…」
そんな悩みを抱えるリハビリ管理職の方は少なくありません。

実はその根本にあるのは、“やり方”ではなく“在り方”の問題。
チームを動かす鍵は、「共感」と「目的」にあります。

本記事では、リハビリ現場のリーダーがデザイン思考を活用して「目的志向型リーダーシップ」を実践する方法を、学術的な根拠と実践例を交えて解説します。
単なるマネジメント論ではなく、“人が自ら動き出す組織づくり”のヒントをお届けします。

リハビリ現場で求められるPurpose-Driven Leadershipとは

近年、医療・リハビリの現場では「成果を出すリーダー」よりも「目的を共有し、人を動かすリーダー」が求められています。
Harvard Business Review(2020)は、**Purpose-Driven Leadership(目的志向型リーダーシップ)**を「組織の存在意義を明確にし、人々に共感的行動を促す力」と定義しました。

従来のリーダーシップが“何をするか(What)”や“どうするか(How)”を重視していたのに対し、Purpose-Drivenなリーダーは“なぜそれをするのか(Why)”を起点にチームを導きます。

リハビリ現場では、治療・支援・教育など多様な価値が交錯します。
その中でメンバー全員が「自分たちは何のためにこの職場にいるのか」を理解できているかどうかが、組織の一体感と成果を左右するのです。


デザイン思考が管理職にもたらす“共感のフレームワーク”

デザイン思考は、もともと製品開発やサービス設計の手法として発展しましたが、近年はリーダーシップ開発にも応用されています。
スタンフォード大学のd.schoolによると、デザイン思考の第一段階である「Empathize(共感)」は、相手の立場から物事を理解し、課題を再定義するための出発点とされています(Brown, 2008)。

リハビリ現場においても、患者だけでなくスタッフの“声にならない感情”に共感することが重要です。
「なぜこの人は疲弊しているのか」「何が行動を阻んでいるのか」――その背景を理解することが、的確なチーム設計へとつながります。

IDEO社の実践研究では、「共感的観察と対話」に基づくチーム運営が、創造的問題解決の質を2倍以上高めたと報告されています。
つまり、**共感は感情論ではなく、チームを動かす“再現可能な戦略”**なのです。


リハビリ管理職が実践できるデザイン思考×Purpose-Drivenリーダーシップ

では、管理職は実際にどのようにこの考え方を現場で生かせばよいのでしょうか。

まず重要なのは、チーム全員で「Why」を共有することです。
「私たちは何のためにこの組織にいるのか?」という問いを定期的に投げかけ、話し合う時間を持ちましょう。

Kraemer(2011)は、リーダーが価値観や目的を語り、チームに一貫した信念を示すことで、従業員のエンゲージメントと業績がともに向上することを指摘しています。

リハビリ現場では、このアプローチを「朝礼」「カンファレンス」「症例検討」などの場に組み込むことができます。
たとえば「この取り組みは、利用者や地域にどんな意味をもたらすのか?」という問いを繰り返すことで、スタッフ一人ひとりが“目的志向型”の行動へと変化していきます。

Purpose-Driven Leadershipとは、理念を語ることではなく、“共感”を軸に目的を日常の行動に落とし込むこと
これこそが、変化の時代にチームを動かすリーダーの新しい力なのです。

まとめ

リハビリ現場のリーダーに求められるのは、「何を指示するか」よりも「なぜそれをするのか」を語れる力です。
デザイン思考による共感的アプローチを通じて、チームの課題を本質から理解し、目的を共有することで、組織は持続的な力を発揮します。

Purpose-Driven Leadershipとは、リーダーだけが目的を持つのではなく、チーム全員が自らの意義を感じながら動ける文化をつくること
これこそが、次世代のリハビリ組織を支える真のリーダーシップです。

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