リハビリ専門職のための病院経営入門:財務会計と管理会計の違いとは?

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、財務会計と管理会計の違いについて考えたいと思います。

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私たちに関係あるの??

もんきち
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これからは、経営に強い現場力が求められる時代です!

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

近年の医療現場では、経営資源の適正な配分と、医療の質の両立が求められています。特にリハビリ専門職にとって、現場での役割を果たすと同時に、病院全体の経営視点を持つことが求められる時代です。

本記事では、病院経営における「管理会計」と「財務会計」の違いを整理し、リハビリ職がどのように管理会計を活用していけるのかを具体例を交えて解説します。

財務会計と管理会計の違いとは?

病院経営において「会計」といえば、まず思い浮かぶのは財務会計です。これは、病院の経営成績や財務状況を外部に報告するための会計であり、決算書や税務申告書の作成に用いられます。

一方、管理会計は病院内部での意思決定や業績評価のために使われる手法です。例えば、リハビリ部門ごとの収益や原価、稼働率などを把握し、どこに改善の余地があるかを分析します。

観点財務会計管理会計
目的外部報告内部管理・意思決定
利用者経営層・外部関係者部門責任者・現場スタッフ
対象期間過去現在・未来
損益計算書部門別コスト分析

この違いを理解することは、リハビリ専門職が病院経営に関わる第一歩となります。


病院経営における管理会計の役割

管理会計の大きな役割の一つが、「コストの見える化」です。病院ではリハビリ、検査、手術などさまざまな部門が存在し、それぞれが異なるコスト構造と収益性を持ちます。

リハビリ部門でも、単に人員配置をするのではなく、提供しているサービスの単価と業務量のバランスを可視化することで、経営的な改善につながります。

たとえば、ある病院では管理会計の導入により「午前中に集中していたリハビリ提供時間を午後にも分散」させ、稼働率の平準化に成功。さらに、患者1人あたりの対応時間や単位数も精査し、職員の過重労働を抑えながら生産性を維持しました。


リハビリ専門職が管理会計を活用するには

リハビリ専門職が管理会計に主体的に関わるには、まず「自分の業務が経営にどう影響しているか」を理解することが重要です。

たとえば、自分が1日に対応する単位数、それにかかる人件費、時間、稼働率…。こうした数値が可視化されることで、「どうすればもっと効果的に動けるか」を現場から考える材料になります。

また、職場で日々のデータを共有し、週次ミーティングで「このやり方はどうだったか」「効率を上げるには?」と話し合うことも、管理会計的なアプローチです。

リハビリ専門職が管理会計の視点を持つことで、単なる実務者から、経営に貢献するスタッフへと成長することが可能になります。

まとめ

管理会計は、病院経営を支える重要な情報源であり、リハビリ専門職が経営貢献を目指すうえで欠かせない視点です。財務会計との違いを理解し、自部門のデータを活用することで、現場改善と経営効果の最大化が図れます。

これからのリハビリ専門職には、「良い治療」だけでなく「経営に強い現場力」が求められます。管理会計の基本を押さえ、病院全体の成果向上に貢献する第一歩を踏み出しましょう。

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