リハビリ専門職も知っておきたい!病院経営に役立つ管理会計の基礎

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、管理会計について考えたいと思います。

スタッフ
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管理会計・・・何?

もんきち
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管理会計を知っていることで、経営層とスムーズな情報共有ができる人材になりましょう!

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

「病院経営」と聞くと、リハビリ専門職には無縁と思われがちです。しかし、2024年度の診療報酬改定や医療提供体制の変化により、現場スタッフにも経営的な視点が求められる時代が到来しています。本記事では、リハビリ職に必要な「管理会計」の基本と、その知識を活かした経営貢献の方法について、わかりやすく解説します。

そもそも管理会計とは?リハビリ職に必要な視点

病院における「管理会計」は、経営判断や戦略立案に不可欠なツールです。これは、収益やコストなどの内部情報を分析し、運営改善に活用する会計手法であり、外部報告を目的とした「財務会計」とは目的が異なります。

近年では、リハビリ部門を含む医療職種においても、「どれだけのコストで、どれだけの効果(アウトカム)を生み出せているか」という視点が求められています。現場の数値が見える化されることで、提供価値の明確化、改善提案、経営貢献といった役割を担うことができるのです。


病院における原価計算の基本とリハビリ部門の影響

管理会計の代表的手法である「原価計算」は、診療サービスにかかるコストを算出し、収益とのバランスを評価するために活用されます。病院の場合、人件費、設備、消耗品などが主なコスト構成要素となります。

たとえば、1単位(20分)のリハビリに要する人件費+材料費+間接費を積み上げて、1単位あたりのコストを算出します。これに対して保険請求できる点数がどうか、利益が出ているか、費用がかかりすぎていないかを把握することで、運営上の課題が見えてきます。

特にリハビリ部門では、稼働率の変動が収益に直結するため、適正なスタッフ配置やキャンセル率管理の重要性が増しています。


リハビリ職が経営視点を持つメリットと実践方法

リハビリ専門職が管理会計の知識を持つことで、現場と経営の「橋渡し役」としての価値が高まります。以下のような具体的メリットがあります。

  • 現場からの提案が説得力を持つ(例:「この時間帯の稼働率を上げる提案」)
  • 部門運営の効率化に貢献できる(例:「一人当たり単価の見直し」「稼働時間の最適化」)
  • 経営層との対話がスムーズに(例:「月次収益報告の数値が読める」)

実際に、ある病院ではリハビリ科の主任が原価計算と稼働データを元にスタッフ配置の改善提案を行い、経営層の信頼を得たことで、業務の裁量権が拡大された事例もあります。

まとめ

リハビリ専門職が「管理会計」を理解することで、提供する医療の価値を見える化し、経営改善に寄与する力を持つことができます。原価計算や稼働率の分析を通じて、収益性の把握や働き方の最適化が可能になります。単なる施術提供者ではなく、組織にとって不可欠な「経営パートナー」としての視点を持つことが、これからの時代のリハビリ専門職に求められる姿です。

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