
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、バリューチェーンについて考えたいと思います。

バリューチェーン?

私たちが提供しているサービスを見直す時に重要となります!
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
医療現場のサービス提供は多段階かつ複雑ですが、バリューチェーン分析を使って過程を可視化すれば、どのプロセスに価値があり、どこを改善すべきかが明確になります。リハビリ専門職にとって、この分析は業務の質向上と効率化に役立つ強力なツールです。本記事では、医療版バリューチェーン分析の基礎からリハビリ現場での活用例、そして付加価値を高める具体的な改善策までをわかりやすく解説します。
1. バリューチェーン分析とは? 医療版の基本理解
バリューチェーン分析は、経営学者マイケル・ポーターが提唱した概念で、企業の活動を「価値を生み出す連鎖」として捉えます。医療サービスに応用すると、患者の診断から治療、ケア、フォローアップまでのプロセスを細分化し、付加価値を生む部分を明確にできます。
リハビリ専門職にとっては、自分たちの業務が患者の回復や生活の質向上にどう貢献しているかを客観的に理解し、効果的な介入や業務改善を図るために欠かせない考え方です。
2. リハビリ専門職のサービス提供過程の可視化
リハビリでは評価、治療計画立案、実施、経過観察、患者指導といった複数の段階があります。バリューチェーン分析でこれらを細かく分解し、どの段階が最も大きな付加価値を生み出しているかを見える化します。
例えば、初期評価で正確な機能把握ができれば治療計画の精度が上がり、患者との良好なコミュニケーションは回復意欲の向上やセルフケアの促進に繋がります。こうしたポイントをチーム内で共有し、時間やリソース配分を最適化することで、質と効率の両立が可能になります。
具体的なバリューチェーンの一例
リハビリテーションにおける代表的なバリューチェーンをシンプルに図で表すと以下のようになります。
初期評価 → 治療計画立案 → 治療実施 → 経過観察・調整 → 患者指導・セルフケア支援
思考過程
このチェーンを考えるにあたり、まずリハビリの実務を細かく分解し、「患者に価値を届けるための主要なステップは何か?」を洗い出しました。単に治療を行うだけでなく、初期評価での正確な身体機能の把握、患者個別に最適化された治療計画の作成、計画に沿った治療の実施、患者の反応に応じた経過観察と計画の調整、そして最終的には患者自身が継続的にセルフケアできるよう指導すること、これら全てが連鎖的に価値を生み出す重要な工程だと認識したのです。
成果例
この分析を導入したあるクリニックでは、初期評価の精度を高めるために評価シートを標準化し、治療計画の立案にかかる時間短縮。結果として、より多くの患者に質の高い治療を提供できるようになりました。
また、経過観察と患者指導の連携を強化したことで、患者の自己管理能力が向上し、再発率減少。スタッフ間の情報共有も円滑になり、業務の効率化と患者満足度の両立を実現しています。
3. バリューチェーン分析を活用した付加価値強化の具体策
分析結果をもとに、評価精度向上のための標準化ツール導入や患者指導の教育プログラム充実、ITツール活用による情報共有の促進など具体的施策を展開しましょう。また、多職種連携の強化やリハビリ専門職の役割拡大も重要です。
将来的にはAIやデータ解析技術を活用した予測モデルの導入も期待され、リハビリ専門職の業務範囲が広がる可能性があります。バリューチェーン分析を活用することで、患者にとってより価値あるサービス提供が可能になるでしょう。
まとめ
医療版バリューチェーン分析は、リハビリ専門職のサービス過程を細かく可視化し、価値のあるプロセスに集中して改善を行う手法です。評価の精度向上や患者指導の強化、ITの活用、多職種連携によって質と効率を両立でき、今後の医療サービスの質的向上に大きく貢献します。リハビリ専門職が主体的にこの分析を活用し、患者の回復支援にさらなる付加価値を創出する未来が期待されます。
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