
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、賃上げと役割について考えましょう。

これまで通りのリハビリではダメなの?

リハ職は、これから何を担う存在なのか?について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに|「給料が上がった」で終わらせていいのか?
2025年度以降の診療報酬改定により、医療職の賃上げは事実上確定しました。
リハビリ専門職(PT・OT・ST)にとって、これは長年待ち望まれていた変化です。
しかし、現場ではすでに次の声も聞こえてきます。
- 「給料は上がったけど、忙しさは増えた」
- 「求められるレベルが一段上がった気がする」
- 「この先、何を期待されているのか分からない」
実は今回の賃上げは、**ゴールではなく“前提条件”**です。
診療報酬改定が本当に問いかけているのは、
「リハ職は、これから何を担う存在なのか?」
この記事では、賃上げの背景を整理しながら、
**これからの時代にリハ職に求められる“本当の役割”**を解き明かしていきます。
賃上げの背景にある「診療報酬改定の本質」
賃上げは“評価”ではなく“条件”
今回の賃上げは、個々のリハ職の成果に対する報酬ではありません。
中医協や厚労省の議論を踏まえると、目的は明確です。
- 医療人材の確保
- 離職防止
- 働き方改革への対応
- 持続可能な医療提供体制の維持
つまり、構造的課題への対応策です。
経営の視点ではこう整理されます。
「人件費は確実に上がる。では、その分の価値をどう生み出すのか?」
ここから先、
“成果を生まない部門・人材は厳しく評価される”
という流れが、静かに、しかし確実に進みます。
人件費上昇が意味するもの
医療経済学では、人件費は固定費です。
固定費が上がるということは、
- 同じ単位数・同じ働き方では利益が減る
- 生産性・アウトカムがより重視される
- 「忙しさ」より「結果」が問われる
ということ。
つまり賃上げは、リハ職が“守られる存在”から“期待される存在”に変わったサインだと言えます。
診療報酬改定が示す「これからのリハ職像」
キーワードは「量」から「質」へ
近年の診療報酬改定で一貫している流れがあります。
- 単位数重視 → アウトカム重視
- 在院日数 → 退院後の生活
- 個人の頑張り → チーム・システム
これは学術的にも裏付けがあります。
医療の質評価で用いられるドナベディアンモデルでは、
- 構造(Structure)
- 過程(Process)
- 結果(Outcome)
のうち、**結果(Outcome)**の重要性が年々高まっています。
これから評価されるリハ職の役割
診療報酬改定が暗に求めているリハ職像は、次のような存在です。
① 回復の「スピード」と「質」を高める専門職
- 早期リハ介入
- 廃用・合併症の予防
- 機能回復の最大化
② 退院支援・在宅復帰を見据えた調整役
- FIMや生活機能評価を用いた説明
- MSW・看護師・医師との連携
- 退院後の生活を具体化する視点
③ 病棟・病院経営に貢献する存在
- 入院期間短縮
- 病床稼働の安定化
- 重症患者受け入れへの貢献
もはやリハ職は、「リハを提供する人」だけでは足りない時代に入っています。
給料が上がった“その先”に備えるために、今できること
① 自分の仕事を「成果」で説明する
まず必要なのは、視点の転換です。
- 何単位やったか → どんな変化を生んだか
- 忙しかった → 何が改善したか
FIM利得、在宅復帰率、ADL改善など、数字や言葉で語れる成果を意識しましょう。
② チームとシステムを見る目を持つ
評価されるリハ職は、「自分の患者」だけを見ていません。
- 病棟全体の流れ
- 退院調整のボトルネック
- 他職種が困っている点
こうした視点を持つことで、**“この人がいると現場が回る”**存在になります。
③ 専門性を守るために、仕事を手放す
賃上げ時代に重要なのは、
- 何でも自分でやること
ではなく - 自分しかできないことに集中すること
タスクシフトやICT活用は、専門性を奪うものではなく、守るための手段です。
まとめ|賃上げは「期待の始まり」である
給料が上がったこと自体は、確かに大きな前進です。
しかし診療報酬改定が本当に伝えているメッセージは、こうです。
「リハ職は、もっと医療の成果と経営に貢献できる存在だ」
これから評価されるのは、
- 成果を語れる人
- チームで価値を生む人
- 変化を前向きに受け入れる人
賃上げはゴールではありません。
**“次の役割を託されたスタートライン”**です。
その意味を理解し、一歩先を考え始めた人から、
次の時代のリハ職として評価されていくでしょう。

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