
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、チームの“空気”について考えましょう。

あるあるですね・・・

「感情の可視化」と「データに基づく心理的安全性マネジメント」を実現する方法について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
「最近、職場の空気が重い」「意見を言う人が減ってきた気がする」
リハビリ管理職として、そんな違和感を覚えた経験はありませんか?
チームの“空気”は目に見えないものですが、確実に成果や離職率に影響します。
近年の研究では、**「心理的安全性(psychological safety)」**がチームの創造性や学習効果に深く関係していることが明らかになっています(Edmondson, 1999)。
しかし、この“空気”を「感覚」ではなく「データ」で扱うことができれば、
管理職の勘や経験に頼らない、科学的マネジメントが可能になるのです。
今回は、リハビリ現場のチーム運営において、
「感情の可視化」と「データに基づく心理的安全性マネジメント」を実現する方法を探ります。
心理的安全性が“チームの空気”を決める ― 学術的な背景
心理的安全性とは、**「チーム内で自分の意見を出しても否定されないと感じる状態」**を指します(Amy Edmondson, Harvard Business School)。
この概念はGoogleの社内研究「Project Aristotle(2016)」でも裏づけられ、
高パフォーマンスチームの最大の要因として「心理的安全性」が最上位に位置づけられました。
リハビリ現場でも、これは極めて重要です。
患者ケアは常に変化と判断が求められるため、
「失敗を恐れて意見を言えないチーム」は、学習機会を失い、ミス再発リスクも増加します。
📚補足データ:
- Edmondson (2004): 「心理的安全性が高いチームでは、エラー報告率が上昇し、同時に回復力も高い」
- Google Re:Work (2016): 「心理的安全性の高いチームは業績・定着率・創造性すべてで優れていた」
つまり、「空気の重さ」は単なる気分ではなく、生産性のバロメーターなのです。
“空気”を可視化する ― 感情データの取得と分析
では、どうすれば“空気”をデータ化できるのか?
近年、心理学・行動科学では**「感情の定量化」**が急速に進んでいます。
✅リハビリ現場に応用できる3つの感情可視化ツール
- 感情サーモメーター(Emotional Thermometer)
スタッフが1日1回、自分の「安心度」「疲労」「満足」を1〜5で入力。週単位で平均値を可視化。
→ 空気の“温度変化”を見える化。 - Slack・LINEアンケートボット
「今日の雰囲気を一言で表すと?」など短文回答を自然言語処理で解析。
→ ポジ・ネガ比率を自動算出し、感情トレンドを抽出。 - 会議時の“表情データ”解析
AIカメラ(例:Noldus FaceReader)を用いて笑顔率・発言回数を定量化。
→ 実際の空気の変化をリアルタイムで数値化。
これらを導入することで、「感覚のマネジメント」から「科学的マネジメント」へ転換できます。
🔍ポイント:
- 感情データの目的は“評価”ではなく、“気づきの共有”
- 数値の波からチームの“心拍”を感じ取る
- データを「問いかけ」のきっかけにする(例:「最近、みんな少し疲れてない?」)
可視化から対話へ ― データがつなぐチームの信頼
感情データの本当の価値は、「数値」ではなく、それをもとにした対話の再設計にあります。
心理的安全性を高めるためには、次の3つのステップが有効です。
💬ステップ①:データの“透明化”
データは上司だけが持つのではなく、チーム全体で共有。
「空気を良くしたい」という“共通目標”に変える。
💬ステップ②:“感情共有”の小さな習慣化
週1回、3分でできる「感情ミーティング」を設定。
「今週の自分の調子を一言で」共有するだけでも、共感と支援の輪が生まれる。
💬ステップ③:行動フィードバックを“感情データ”に紐づける
例えば、スタッフの安心スコアが下がった週には「業務調整」や「一対一面談」を早期実施。
データが“温度センサー”として機能することで、問題の早期介入が可能に。
こうした積み重ねが、**「空気をデータで整える文化」**を育てていきます。
🪞まとめ:感情の可視化がチームを強くする
チームの空気は、偶然ではなく設計できる。
それを可能にするのが、「感情の可視化による心理的安全性マネジメント」です。
リハビリ管理職が“感情”を扱うことは、もはや感覚的な話ではありません。
それは、科学的なエンゲージメント設計であり、
“安全に意見を出し合えるチーム”をつくるための、新しいリーダーシップなのです。
あなたの職場でも、まずは「空気を測る」ことから始めてみませんか?
その一歩が、チームを変える“対話のデータ革命”になるはずです。

コメント