
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、地域医療構想を踏まえた上で、自院の役割を押さえにいきましょう。

地域医療構想をイメージしただけじゃダメですか?

自院のやらなければいけないことを、さらにクリアにしてみましょう!
こんな方にオススメ!
・管理職初心者の方!
・マネジメントという漠然としたワードで具体的なイメージができていない方!
・自部署の方向性を見直したい方!
目標
良い組織や良い職場を作るため!そのためにも、医療マネジメントの全体像を把握しましょう!
病院と治療院の役割分担を明確にし、自部署の取るべき方向性を明確にする!
病院と診療所との違いは?

さぁ問題です!『病院と診療所の違いはなんですか?』
あなたが聞かれた時になんと答えますか?予想される答えは…

ベッドがある=病院、ベッドがない=診療所

私も、漠然とこのように捉えていました!
ただ、もう一息深掘りしてみましょう!
医療法で明確に!
病院:20床(ベッド数)以上
診療所:19床以下
※近年、病院は1万軒に上るのに対し、診療所は10万件に近づいているとのこと|д゚)

病院は『入院』、診療所は『外来』という構図は外せないですね!
病院と診療所における構成員の違い
病院:医師3人以上、薬剤師1人、看護師3人に対し患者3名
→入院することにより圧倒的な利益に繋がる!
診療所:医師1人、薬剤師定めなし、看護師定めなし
→外来診療の患者回転数により利益に繋がる!

具体的にはどう考えれば?
病院での入院利益を考える!
病院での入院基本料 ※料金は保険負担を加味してません。
急性期一般入院料1(1日につき):16500円
初期加算(1日につき):入院後14日以内が4500円、15~31日以内は1920円
日常生活維持向上等体制加算(1日につき、14日限度):800円
合計:1日入院で最低約20000円程度の診療報酬
条件 ・看護師と患者比率が7対1以上
・重症度、医療・看護必要度の基準を満たす患者割合Ⅰ:30%以上、Ⅱ:29%以上
・平均在院日数18日以内
・在宅復帰、病床機能連携率80%以上
※病床機能連携率とは病院から退院した人がどれだけ自宅、またはそれに準じる施設に移ったかを示す割合のことです。
外来診療の診療報酬は?
初診料:2880円
→初めて診察が行われた日
再診料:730円
→再診料は診療所及び一般病床200床未満の病院で、初診以外の診療が行われた場合に算定
外来管理加算:520円
→計画的な医学管理を行った場合、再診料に加算
後は、レントゲンや血液検査などの各種検査により、診療報酬は変化
紹介率による初診料減算
→紹介率や逆紹介率が一定水準以下の病院を対象にした減算規定
※この減算により、積極的に紹介や逆紹介が行われるようになってます!

ということは、どうすればいいんですか?

病院は、医療の質を上げ、入院の単価を上げ、回転できる環境を整える。
診療所は、医療の質を上げ、地域の患者さんを定期的に診続けられる環境を整える。
外来患者の奪い合いをしない工夫とは!?
昔は外来患者の奪い合いでした。
近年、診療情報提供料の点数が見直され、経済的インセンティブを持たせたことで、連携を促進。

いわゆる…紹介状という制度ですね!
当院でも、手術する急性期病院として、紹介制度が安定して実施されてきました!
次の一手は…
急性期病院では、手術を行った患者さんを逆紹介で、診療所で診てもらえる体制を整えることが大切です!
そうすることで、患者さんも金銭的・時間的・家族援助的なストレスが少なくて済みます!
- 金銭的:通院における交通費などのお金
- 時間的:離れた場所への通院は時間的負担が強い…
- 家族的:送り迎えなどの援助が必要
まとめ
病院と診療所の違いはイメージできましたか?
病院と診療所は役割が異なることをイメージした中で、リハビリ専門職が行えることは、なんなのか?その辺をテーマに、自組織や経営層と話ができると別の視野が広がるかもしれません!

今回は以上です。
病院の役割を明確にした上で、自分達の役割を明確にしてみましょう!
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