リハビリ 管理職 財務指標を握れ!リハビリ部門管理職が行う赤字分析と予防

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、病院の赤字経営について考えましょう。

スタッフ
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もんきち
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現場を守り、患者により良いサービスを提供について考えてみましょう。

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

病院の赤字経営は避けられない時代に突入しています。その中で、リハビリ部門の管理職が数字に強くなることは必須条件です。財務指標を握ることは、単なる経営改善のテクニックではなく、現場を守り、患者により良いサービスを提供するための武器となります。

なぜリハビリ部門の管理職に財務指標が必要なのか

病院の赤字問題は年々深刻化しており、厚生労働省の「医療経営実態調査(2023年)」によると、一般病院の約6割が赤字経営に直面しています。その中でリハビリ部門は、人件費比率が高く、診療報酬の単価も制約が多いため、赤字要因となりやすい部門です。

従来の管理職の役割は人員マネジメントや業務調整に留まっていましたが、今や財務指標を読み解き、部門の数字を経営視点で把握する力が求められています。財務指標を握ることは、「経営者と同じ言語で語れる管理職」への第一歩となります。


管理職が押さえるべき主要な財務指標

リハビリ管理職が最低限理解しておくべき財務指標には、以下があります:

  • 損益分岐点比率:売上と費用が釣り合うラインを把握し、部門がどこで赤字になるのかを明確化。
  • 稼働率・実施単位数:セラピスト一人当たりの稼働率や、算定できる単位数が収益の基盤となる。
  • 人件費率・労働分配率:人件費が収益の何割を占めているかを把握し、適正水準(一般的に50〜60%)に収める工夫が必要。
  • 粗利率・部門別収益性:リハビリ部門単独でどの程度の利益を出せているかを分析。

学術的にも、医療経営学の研究(例:医療経営学会誌, 2021)では、「管理職が財務指標を理解し活用することが、病院全体の持続可能性に寄与する」とされています。


赤字を未然に防ぐリハビリ部門の実践戦略

財務指標を理解した上で、管理職が実践すべき戦略は次の通りです:

  1. データ分析によるシフト最適化
    実施単位数と稼働率を基に、シフトの配置を調整することで、過剰配置や稼働不足を防ぐ。
  2. 多職種連携による効率化
    セラピストが行っている業務の一部を看護助手や補助者にタスクシフトすることで、専門職の稼働率を上げる。
  3. 定期的な財務モニタリング体制の構築
    月次で「部門別収益レポート」を作成し、損益分岐点や人件費率をチェック。経営層と共有し、早期に手を打つ。

こうした仕組みは赤字回避だけでなく、現場スタッフの働きやすさ改善と患者サービス向上にもつながります。

まとめ

リハビリ部門の管理職が赤字を防ぐためには:

  • 財務指標を理解し、経営者の視点で語れること
  • 部門ごとの収益性を把握し、シフトや稼働率を最適化すること
  • 定期的な財務モニタリング体制を持つこと

これらを実践することで、赤字の未然防止と経営の安定化が可能になります。数字を握る管理職こそ、未来の病院経営を救う存在なのです。

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