
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、病院を取り巻く外部環境の考え方や情報収集の方法についてまとめてみました。
みなさんの所属する施設の、外側に関する環境は整理されていますか?

外部環境?
病院は診療報酬に対応してればいいんじゃないの?

診療報酬も外部ですが、地域を取り巻く他病院や施設環境にアンテナを張ることも大事ですね!
こんな方にオススメ!
・組織管理について何から手を付ければいいかわからない方!
・自施設の立ち位置を知りたい方!
・医療業界の仕組みを知りたい方!
目標
自施設を取り巻く外部環境を知る!
その上で、病院や自部署の方向性を考える!

経営層は、外部環境に対し、柔軟に対応しているはずです。

自分が知っておくことで、経営層の立ち回りを把握できますね!
外部要因を考えるツール
外部要因を考えるツールとし、一般的なのがSWOT分析です。
これも一種の2×2です。

2×2の説明はこちら!
SWOT分析とは・・・
- Strengths(強み): 競争優位を持つ内部要因。
- Weaknesses(弱み): 改善が必要な内部要因。
- Opportunities(機会): 外部環境における成長のチャンス。
- Threats(脅威): 外部環境からのリスクや障害。

自施設の現状を整理するためのツールですね!
今回は、そんな中でも外部環境に焦点を当てています!
SWOT分析 | 目標達成する上で プラス要因 | 目標達成する上で マイナス要因 |
内部要因自施設の中に 目をむける | 強み | 弱み |
外部要因自施設以外に 目をむける | 機会 | 脅威 |

SWOT分析のツール説明は前にありました!
当院の外部環境
機会
・アクセス良好な立地
当院は、駅からのアクセスの良さもあり、遠方からの患者様も来院しやすい環境になっています。地域の患者様にとって、通院の負担を軽減することができるのは大きな利点です。
・急性期病院としての差別化
当院は急性期病院として、手術件数が全国的にも上位にランキングされています。この実績により、地域でも急性期病院としての認知度が高まっています。患者様にとって、信頼できる医療機関として選ばれることは、当院の大きな強みです。
・診療報酬上急性期充実の傾向
診療報酬の急性期充実の傾向は追い風になります。しかし、急性期を充実をしてきた結果、実績を国に示す必要があります。
脅威
・全体的な診療報酬の引き下げの可能性
一方で、全体的な診療報酬の引き下げの可能性は、当院にとって大きな脅威です。医療機関の収益は診療報酬に大きく依存しているため、引き下げが行われると、経営に影響を及ぼす可能性があります。これに対処するためには、効率的な運営や新たな収益源の確保が求められます。
・競争の激化
地域内での医療機関の競争が激化しています。新たな医療機関の開設や、既存の医療機関のサービス向上により、患者様の選択肢が増えています。この競争に勝ち残るためには、当院の強みを活かし、患者様にとって魅力的なサービスを提供する必要があります。
・高齢化に伴う交通手段の変化
地域医療の変化も脅威の一つです。高齢化社会の進展に伴い、地域の医療ニーズが変化しています。特に、高齢者は当院まで、どうやって来院しているのかを把握する必要があります。これに対応するためには、患者さんにアンケートを実施するなど、実態調査が必要です。
外部環境を整理した上での展望と戦略
当院は、地域社会から求められるニーズに応えるため、機会を最大限に活かし、脅威に対しては適切な対策を講じていく必要があります。今後も、地域の患者様に信頼される医療機関として、質の高い医療を提供し続けることを目指します。
具体的には・・・
- アクセス向上の強化
交通手段の情報提供: 公式ウェブサイトやパンフレットで、駅からのアクセス情報を詳しく掲載し、遠方からの患者様が来院しやすいようにします。
送迎サービスの検討: 高齢者や通院が難しい患者様向けに、近隣地域での送迎サービスを検討します。 - 急性期病院としての差別化の強化
実績の広報活動: 手術件数や成功事例を積極的に広報し、地域住民へ信頼を高めるための情報を発信していきます。
専門医の講演会: 地域住民向けに専門医による健康セミナーを開催し、急性期医療の重要性を伝えます。 - 診療報酬の充実に向けた実績の示し方
データ収集と分析: 患者の治療結果や満足度に関するデータを収集し、分析を行います。これを基に、国への報告書を作成します。
学会や地域講演会での発表: 当院の急性期医療の成果を発表し、世間の認知度を高めます。 - 経営の効率化と新たな収益源の確保
業務プロセスの見直し: 各部門の業務プロセスを見直し、効率化を図ります。特に、重複業務や無駄を削減します。
新サービスの開発: 予防医療や健康診断など、新たなサービスを開発し、収益源を多様化します。 - 競争に勝つためのサービス向上
患者ニーズの調査: 患者様へのアンケート調査を実施し、ニーズや要望を把握します。
サービスの差別化: 競合と差別化できるサービス(例:待ち時間短縮、退院後ケアの充実)を検討します。 - 地域医療の変化への対応
高齢者の通院実態調査: 高齢者向けに通院手段やニーズを把握するためのアンケートを実施します。
地域連携の強化: 地域の介護施設や訪問医療機関との連携を強化し、高齢者医療のニーズに対応します。

ここまで来れば、次に何をしなければいけないのか、行動レベルまでイメージできます!

考えて終わりではなく、行動段階までまとめることが大切ですね!
まとめ
外部環境について、イメージできましたか?
日々の業務に直接的な関係は低いです。しかし、管理職として経営層や地域の現状を知った上で、部署内の環境を整えることは大事だと思います!
ぜひ、一度、外部環境を調べてみてください!

今回は以上です。
外部環境を理解し、今後の流れを把握した上で、目標に繋げるきっかけになれば、幸いです。
コメント