
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、ダブルチェックを一人でする方法について考えていきたいと思います。

ダブルだから二人必要じゃないの?

一人でも方法を考えることで対応できることを把握しておきましょう!
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
リハビリ専門職は、一人で判断し行動する機会が多い職種です。そのため、ヒューマンエラーのリスクも常に隣り合わせ。そんな状況でも患者の安全を守るためには、「一人でできるダブルチェック」の技術が欠かせません。この記事では、現場で実践できるセルフチェックの方法と、習慣化のための工夫を紹介します。
なぜリハビリ専門職にもダブルチェックが必要なのか
リハビリ専門職の現場では、他職種に比べて比較的一人で判断・対応する場面が多く存在します。しかし、その中でも患者の安全を守る責任は非常に重く、ミスは重大な結果を招きかねません。
たとえば、間違った運動プログラムの適用や、装具の誤使用、食事指導のミスなどが、回復の妨げや事故の原因になることがあります。こうしたリスクを未然に防ぐには、「ダブルチェック」=複数の視点で確認することが有効です。
ただし、常に他者にチェックしてもらえるわけではないのが現実。だからこそ、**「一人で行うダブルチェック」**の習得は、リハビリ専門職にとって不可欠なスキルといえるでしょう。
一人でできるダブルチェックの具体的な方法
「ダブルチェック=2人で行う」と考えがちですが、一人でも実質的な“2回の確認”を行う工夫をすれば、効果は十分に得られます。以下に代表的な方法をご紹介します。
① 声に出して確認する
自分の思考を可視化する手段として有効です。たとえば、「○○さん、本日10分間の立位練習、平行棒内で」と声に出して確認することで、言語化によるミスの気づきが得られます。
② 逆順で確認する
「予定→行動」だけでなく、「行動→予定」の順に再チェックすることで、見落としが減ります。
③ タイムラグをつくる
いったん別の作業を挟んでから記録を見直すことで、思い込みによるミスを防ぎやすくなります。これは特にマニュアル入力や記録確認の際に有効です。
④ チェックリストの活用
チェック項目を可視化しておくことで、確認漏れを防ぐだけでなく、業務の質も標準化できます。
一人ダブルチェックを成功させるための習慣と工夫
一人でのダブルチェックを日常業務に取り入れるには、“やり方”だけでなく“環境づくり”や“心構え”も重要です。
① 確認に集中できる時間と空間を確保
患者対応中に他のことを考えていると、つい確認がおろそかになりがちです。できるだけ集中できる短時間を自分で設定することがポイントです。
② ルーチン化する
「患者に触れる前に○○を確認」「記録前に指差し読み上げ」など、確認動作を習慣化することで、無意識でもミスを減らすことができます。
③ チーム内で“ミスを共有する文化”をつくる
一人でのダブルチェックは、自分自身の努力に依存する面が大きいため、同僚とミス事例を共有したり、工夫を話し合ったりする環境があると、改善が進みやすくなります。
まとめ
リハビリ専門職にとって、一人で行うダブルチェックは不可避の課題です。しかし、少しの工夫で、ミスを未然に防ぐ強力な武器になります。声に出す、逆順で確認、時間をおく、チェックリストを使う――これらをルーチン化することで、日常業務の安全性が大きく向上します。自分自身の“セカンドオピニオン”を持つ意識で、安心・安全なリハビリを実践しましょう。
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