
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、通常業務と管理業務の両立について考えましょう。

どちらも大事ですが・・・

通常業務と管理業務の両立がなぜ難しいのか、どう解決すべきかについて考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
「患者対応もしたいけど、会議資料も作らないと…」
リハビリ管理職なら、一度はこんな板挟みを経験したことがあるのではないでしょうか。
私自身、何度も残業して帳尻を合わせてきましたが、それが続くと心も体もすり減ります。
この記事では、学術的な根拠を交えながら、通常業務と管理業務の両立がなぜ難しいのか、どう解決すべきかを解説します。
板挟みのリアル
リハビリ管理職にとって、通常業務と管理業務の両立は日常的な課題です。
例えば、午前中は患者の歩行訓練を行い、午後は医師とのカンファレンス、夕方は加算チェックと翌週のシフト作成…。
どれも「今すぐやるべき」業務に見えるため、優先順位がつけづらく、結果的に残業で対応することも少なくありません。
認知心理学の研究では、マルチタスクは生産性を最大40%低下させると報告されています(American Psychological Association, 2021)。
つまり、通常業務と管理業務を同時進行でこなすほど、効率が落ち、疲労が増大するのです。
板挟みがもたらす影響
この板挟み状態を続けると、身体的・心理的な負担が蓄積します。
- 短期的影響:残業増、睡眠不足、集中力低下
- 長期的影響:慢性疲労、燃え尽き症候群(バーンアウト)、最悪の場合は離職
Maslach & Jackson(1981)の研究によると、バーンアウトは「情緒的消耗」「脱人格化」「達成感の低下」の3要素で構成され、慢性的な過剰業務が大きなリスク因子となります。
管理職が疲弊すると、現場スタッフの士気にも影響し、離職率の上昇やチーム全体のパフォーマンス低下につながります。
両立を可能にするアプローチ
では、どうすれば板挟みから抜け出せるのでしょうか。ポイントは3つです。
- 優先順位の明確化
アイゼンハワーマトリクス(緊急度×重要度)を使い、今すぐ自分がやるべきことと、後回しにできることを仕分ける。 - 標準化・デジタル化
会議資料テンプレートや加算チェックリストを整備。GoogleスプレッドシートやTrelloなどを使い、進捗を見える化する。 - 権限移譲と育成
部下に任せられる業務を渡し、役割を共有。これにより管理職は「管理業務に専念できる時間」を確保できる。
これらを実践することで、板挟み状態は大幅に緩和されます。
「現場と管理、どちらも守る」ためには、自分が全部を背負うのではなく、仕組みで回すマネジメントが不可欠です。
まとめ
- 通常業務と管理業務の板挟みは、管理職にとって避けられない課題
- 長期化するとバーンアウト・離職リスクが高まる
- 優先順位の明確化、業務の標準化、権限移譲で両立可能になる
板挟み状態は「頑張り」で乗り切るのではなく、「仕組み」で解消する時代です。
管理職が健全でいることが、結果的に現場と患者の利益につながります。
今日から、両立できる働き方を設計してみませんか?
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