リハビリ管理職が自発的に動く職場づくり|仕組みで変える現場の課題と解決策

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、自発的に動く職場について考えたいと思います。

スタッフ
スタッフ

今回は、管理職者ではなくて職場?

もんきち
もんきち

今回は、組織全体を考えてみましょう!

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

リハビリ現場で求められるのは、単なるマネージャーではなく、**チームを前向きに導く「能動的な管理職」**です。
しかし、実際には「言われたことしかやらない」「改善提案が出てこない」といった悩みを抱える施設も少なくありません。

現場の停滞感やスタッフ間の温度差は、管理職の行動スタイルが大きく影響します。
では、どうすれば管理職が自ら考え、行動し、チームを動かす存在になれるのでしょうか?

その鍵は、“人に依存しない仕組み”にあります。
この記事では、ルール設計・挑戦と目標の可視化・評価と報酬の工夫といったポイントを軸に、
リハビリ現場で管理職が「自発的に動き出す」ための具体的な仕組みづくりについて解説します。

ルールと仕組みを整える

能動的に動く管理職を育てるには、「何を・いつ・どうすればいいか」が明確である必要があります。
曖昧な役割や不透明な業務の流れは、「自ら動く」ことを阻害する最大の要因です。

そこでまず取り組むべきは、業務ルールや仕組みの可視化と明文化です。
具体的には以下のような対応が効果的です:

  • 標準作業手順書(SOP)の整備
  • チーム内での役割分担表の作成
  • 週単位の行動チェックリスト導入

心理学者バンデューラが提唱した「自己効力感」の理論では、自分が行動によって結果を変えられるという実感が、行動の第一歩になるとされています。
その意味でも、明確なルールと業務の見通しがあることが、能動的行動の土台となるのです。


小さな挑戦と目標の明示

ルールが整ったら、次は「挑戦の設計」です。
いきなり大きなプロジェクトを任せるのではなく、小さな成功体験を積み上げることが重要です。

たとえば:

  • 「1週間以内に、チームメンバーと2回以上1on1を実施」
  • 「会議資料を5分短縮する構成を考える」

このような目標は、「自分の行動が達成可能である」と実感でき、取り組みへの心理的ハードルを下げます。

教育心理学者ヴィゴツキーの「最近接発達領域(ZPD)」の理論では、少し頑張れば達成可能な課題が、最も学習意欲を高めるとされます。
この理論に基づき、小さな挑戦を段階的に設計することが、能動的に動く習慣形成につながります。


適切な評価と報酬で継続へ

管理職が自発的に動いても、それが評価されなければ継続は難しいでしょう。
努力や成果に対しては、必ず正当な評価フィードバックを行いましょう。

ポイントは以下の3点:

  • 行動そのものの承認(プロセス評価)
  • 結果に対する報酬(成果評価)
  • 適切なフィードバックタイミング(即時性)

報酬は、必ずしも金銭だけとは限りません。
役割の拡張、裁量の増加、チーム内の表彰など、「認められている」実感こそが、モチベーションの持続につながります。

この点は、ハーズバーグの「動機付け・衛生理論」でも述べられています。
やりがいと承認が与えられる職場は、能動的に動く人材を育てる土壌になります。

まとめ:仕組みで人は動き出す。管理職の「能動性」は設計できる

リハビリの現場で求められる「能動的な管理職」は、育成可能です。
その鍵は、「仕組みの設計」と「行動心理の理解」にあります。

  1. ルールと業務の明確化で行動のハードルを下げ、
  2. 小さな挑戦と目標提示で自信をつけ、
  3. 評価と報酬で継続性を高める。

このサイクルを職場全体に組み込むことで、
“やらされる管理職”から“動き出すリーダー”への変革が起こります。

能動的に動く管理職は、現場の雰囲気を変え、スタッフの自主性も引き出します。
まずは、ルールと評価の「見える化」から始めてみてはいかがでしょうか?

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