
もんきち
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、課題解決思考について考えたいと思います。

スタッフ
問題に対して解決するだけではダメなの?

もんきち
まずは、何事も全体像を把握することが大切です!
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
現場の調整、スタッフ育成、収益管理…。リハビリ専門職の管理職が担う業務は多岐にわたります。しかし、多忙な日常のなかで「何から手をつけていいのか分からない」と感じることも多いのではないでしょうか?
そこで役立つのが「フレームワーク思考」です。物事を構造的に捉え、課題解決や意思決定を効率的に行えるフレームワークは、混乱する現場を整理し、チームを導く力を与えてくれます。
この記事では、リハビリ専門職の管理職が実践したいフレームワーク思考の基本と応用術を3つの視点からご紹介します。
そもそも「フレームワーク思考」とは何か?
定義とメリット
フレームワーク思考とは、「問題や状況を定型的な構造(フレーム)に当てはめて考える方法」です。ビジネスの現場で使われる手法ですが、リハビリ分野にも応用可能です。
主なメリット
- 複雑な課題を整理・可視化できる
- チーム内での共通認識が生まれやすい
- 論理的かつ迅速な意思決定が可能になる
管理職にこそ必要な理由
- 「感覚」ではなく「仕組み」で判断する力が求められる
- 部下の業務を構造的に把握し、適切にフィードバックするため
- 組織運営において複数の課題を同時に処理する場面が多い
リハビリ管理職が使いたい3つの基本フレームワーク
1. PDCAサイクル:業務改善の王道
- Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
- 例)訓練計画の実施結果をふまえ、次の改善へつなげる
2. 5W1H:部下への指示を明確に
- When・Where・Who・What・Why・How
- 例)「○月○日までに、誰が、何を、どのように行うか」を伝達する
3. 3C分析:環境分析で戦略を立てる
- Customer(患者・利用者)
- Competitor(他職種・他院)
- Company(自施設・チーム)
- 例)地域ニーズに合った外来リハの体制づくりに活用

もんきち
3C分析の紹介はこちら!
現場での実践例と成功ポイント
【事例】リハビリ室の混雑改善にPDCAを適用
ある病院の管理職が、患者の回転率が低い問題に直面。現状を分析し、「訓練時間の無駄な待ち時間をなくす」という目標を立て、PDCAを回しました。
実施内容:
- Plan:時系列で訓練時間を分析し、待機時間の要因を洗い出す
- Do:スケジュールを部門間で連携調整
- Check:待機時間が前月比20%短縮
- Act:他フロアでも同様の施策を展開
成功ポイント
- 問題を感情論ではなく構造的に捉えた
- チーム全体に「共通の言語(フレーム)」で伝えられた
- 成果が数値で“見える化”されたことで職員の納得感が得られた
まとめ
リハビリ専門職の管理職には、技術や経験だけでなく、**論理的にチームを動かす“思考の道具”**が求められます。フレームワーク思考は、その土台となる力です。
今日からできることは、「まず、問題をフレームで整理してみる」こと。それだけで、混乱した現場に道筋が見えるようになります。
迷ったときは、感覚ではなく「型」で考える。この発想の転換が、あなたを“迷わない管理職”へと導いてくれるはずです。
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