リハビリ専門職とMBAの可能性

MBA関連
Screenshot
もんきち
もんきち

みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、リハビリ専門職である私が、『なぜ』MBAを必要だと感じたのか。この経緯についてまとめています。

スタッフ
スタッフ

そもそも、MBAってなんですか?

理学療法士(PT)とは?経営管理修士(以下MBA)とは?

理学療法士(Physical Therapist以下PT)とは

『動作』の専門家として病気やケガの回復を促し、社会や日常生活に戻るまでを支援するリハビリテーション専門職。

経営管理修士(Master of Business Administration以下MBA)とは

大学院にてビジネスに関わる専門性の高いテーマを実践的に学び修了したもの。これ自体が、すぐに専門職になるわけではないが、高度なビジネスに関わる、あらゆることに対応できる存在

もんきち
もんきち

自分はまだまだ勉強中の身ですが、あらゆることに対応できる人材になりたいですね!

リハビリ専門職がMBA取得を考えたきっかけ

私は理学療法士として10数年間、臨床現場で患者さんにリハビリテーションを提供してきました。

そんな私も数年前にリーダーとして役職者に…

医療知識や技術のプロフェッショナル集団!ですが…

組織としては個人プレイヤーの集まりで組織じゃない…

それもそのはず…誰も勉強してきていないから!!その結果・・・

  • その場しのぎな問題の捉え方
  • 後手後手の問題発生
  • 個人の努力に任せた組織

私自身も、患者さんが困っていることを解決するのがPTの仕事!と思いがむしゃらに頑張っていましたが…
その結果…
周りのスタッフを見渡すと、どんどん表情が悪くなってきている…
疲労感、閉塞感、無気力になり、ただただ患者さんをリハビリするだけ…

最終的には、戦力となる有能な人材が、離職していく悲しい結末…(他職種でも同様の出来事が…)

こんな状況をなんとか打破できないか?
人を支えることができる、やりがいのあるリハビリ専門職として、
『活気あふれる組織、働きたくなる医療現場にできないか!?』
こんな思いを胸に、全く未経験となるMBAに興味を持つようになりました。

リハビリ専門職がMBAに何を求めるか!

私は経営者になるつもりは今のとこ!ありません( *´艸`)

ただ、経営者側が見ている視点や景色を知っておく必要があると考えています。

また、一般の企業経営と違い、病院は医療法と保険という国のルールのもとにサービスを提供する決まりがあります。

もちろんMBAを取ればすぐに活かせるわけではないですが…

経営者側の視点、働きやすい職場環境や人材の育成は、これからのキャリアにおいて、とても大切だと考えています!

さて、ここから先は、まだまだ何も成し遂げたことがない私の呟きです…
どこまで役立つかはわかりませんが、私が何を得たのか!?

MBAを取得して、何を得たか!?

まだまだ種を植えつけた段階で、芽ができきっていないので、なんとも言えませんが…
今言える一つは、見ている視点を変えられるようになりました!
・経営者の視点
(ヒト・モノ・カネ・情報をもとに、病院や法人が存続し続けるために必要)
・組織の視点
(ハード・ソフト両面の組織ビルディングをどうするか)
・現場の視点
(臨床場面でより良い医療を提供するためにはどうすればいいか)
・地域の視点
(病院や法人は地域にとってどのような役割を担う必要があるか、担っていくか)
・国、行政の視点
(社会保障費が増えていき、人口が減少していくので、財源は限られる。その中で、効果的な医療の提供をしていくための仕組みづくり)
・診療報酬の視点
(効果的なところに、診療報酬を増強し、医療や介護の大きな方向性を提示している)
・法の視点
(職種に関する法律、医療施設に関する法律、労働に関する法律、病院運営に関する法律などなど)

・他職種の視点
(関連する医療従事者やそれをバックアップしてくれる事務関連の方々と、どのようなタスクシフトやチェンジをして、効果的に効率よく、医療サービスを提供できるか)
・他業界の視点
(医療機器業者、インフラ関連業者、食事提供業者、保育関連業者、行政、ネット関連業者など)
 私たちが、医療現場の最前線で医療サービスを提供するためには、さまざまな環境や制度・つながりの中で、行われているということが臨場感を持って経験することができました。それを知ったから、現場ですぐに変わるというわけではありません。しかし臨床現場でこの視点を活かすことは、これからの医療業界において、とても重要だと感じています。

リハビリ機器の導入事例!

スタッフ
スタッフ

リハビリ機器の購入をお願いしているのに、購入してくれない!経営者はケチなんですよ・・・何も現場のことをわかってくれない!

もんきち
もんきち

こんなこと、施設でありませんか?

私の失敗事例をみなさんと共有させてください。


リハビリ機器を新たに導入する際、これまでは、「患者さんのためになるんだから!」リハビリ機材が欲しい!と「見積もりをお願い」と総務課に頼むだけで終わっていました。経営陣からは煙たがられ、意見が通りにくいこともしばしばありました。恥ずかしながら、今思えば、当然のことですね。

もんきち
もんきち

経営者側からすると、何が、どのように、どれだけ変わるのか全く想像がつきませんよね。

スタッフ
スタッフ

確かに、子供からスマホが欲しい!無線イヤホンが欲しい!って言われて、毎回買う親は少ないですね!納得できる理由やタイミングがあるような気がします。

 先ほどの反省点を踏まえて、さまざまな方向から説明内容に肉付けしてみます。

今後の診療報酬改定によって、早期リハビリテーションの重要性がさらに増す見込みです。実際、診療点数が増加します。この機材を導入することで、より効果的で効率的なサービスを提供できるようになります。この機材は日本では導入例が少なく、先駆けとなるものです。導入することで、在院日数が改善する可能性が高く、他の職種のスタッフの負担が軽減されたり、退院後の患者さんの生活の質(QOL)が向上する可能性があります。初期投資はこれくらいですが、5年で回収できる見込みがあり、費用対効果も期待できます。このような内容を考慮して、購入を検討していただけませんか?

単に見積もりを提示するだけではなく、全体を網羅した中で、購入の有用性を話すことで、より説得力のある提案ができると思います。

もんきち
もんきち

まだまだ、荒削りですが、経営側も話を聞いてくれるようになりました。

大学院で知り合った同志の存在

そして、もう一つ!私の財産になっているのが!
 さまざまな業界の方と知り合えることができました!
このおかげで、臨場感を持って、視点が広がったと言っても過言ではありません。
異なる業界の仕組みや考え方を知り、自分のところにどう活かせるか!?
これに関しては、発展途上なので、私にもどうなるかわかりません!

PT×MBAのコラボで、医療業界に活力を!

以上のことから
PT×MBAは現在の私にはとても必要な要素だと考えています。
ただ、MBAを修了したから何かが変わるというわけではありません。MBA修了は、あくまで、これから発展していくための『きっかけ』にすぎないということを肝に銘じて、これから日々精進していきます。

もんきち
もんきち

今回は以上です。

MBAについて、可能性を感じ、少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。

コメント