
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、忙しさの原因について考えましょう。

隙間時間がないからね・・・

忙しさの原因は「仕事量」ではなく「時間設計」!このことについて考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
「今日も時間が足りない」
リハビリ管理職として、そう感じたことはありませんか?
報告書、面談、会議、スタッフ対応…。
一日が「タスクに追われる時間」で終わっていく感覚は、業務量よりも“思考の余白”を奪っていきます。
実は、忙しさの原因は「仕事量」ではなく「時間設計」にあります。
今回は、リハビリ現場の管理職が**“時間を再デザインする”=タイム・チューニング**を通して、思考の余白を取り戻すためのヒントを探ります。
忙しさの正体 ― 「時間がない」は錯覚か?
「忙しい」と感じるとき、人は実際のスケジュール以上に精神的な圧迫を受けています。
心理学では、これは**認知的負荷(Cognitive Load)**によるものとされ(Sweller, 1988)、
「頭の容量を圧迫している状態」が“忙しさ”の正体です。
リハビリ現場の管理職は、決裁・教育・調整といった“判断業務”を多く抱えています。
これらは単なる作業時間ではなく、思考と感情の切り替え時間を必要とするため、脳が常にフル稼働状態。
🔍ポイント:
- 時間がないのではなく、「思考の整理時間」がない
- 「緊急度」の高い仕事が、「重要度」の高い仕事を押しのけている
- 忙しさの再設計には、“考える時間をスケジュールに組み込む”視点が必要
つまり、「時間を管理する」よりも「時間をデザインする」ことが、真のマネジメント改革の第一歩となります。
タイム・チューニングとは ― “流れる時間”を“響く時間”へ
“タイム・チューニング”とは、
自分やチームの時間のリズムを整えることで、集中と余白のバランスを最適化する考え方です。
この概念の背景には、心理学者**チクセントミハイ(Csikszentmihalyi, 1990)**の「フロー理論」があります。
人は集中と快適さが一致したとき、最も生産性と幸福感が高まる。
つまり、リハビリ管理職に必要なのは「時間の削減」ではなく「時間の音律を整える」ことなのです。
🔧現場での実践例:
- 朝の3分間“静寂ミーティング”
出勤直後、言葉を交わさず静かに呼吸を整える3分間。脳の負荷をリセットし、思考の余白を確保する。 - “リズム分離”スケジュール
患者対応(感情労働)と書類作成(分析業務)を時間帯で分ける。心拍と集中を同一リズムに保つ。 - “タイム・チューニング共有”
チーム全員の「集中しやすい時間帯」をホワイトボードに可視化。リズムのズレをチームで調律する。
これらの取り組みは、一見些細ですが、「時間の質」を劇的に変える効果があります。
思考する余白がチームを変える ― 静けさが生み出す創造性
神経科学では、脳が“何もしていないとき”に働く領域、
**デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)**が創造性や感情統合に関わることが明らかになっています(Raichle et al., 2001)。
つまり、“余白時間”は生産性の敵ではなく、創造的リーダーシップの源泉です。
💡実践ステップ:
- ノイズオフ時間の設定
1日15分だけスマホ・メールを遮断し、“思考の沈黙”を意識的に作る。 - ToDoよりToThinkリストを
“今日考えたいこと”を1行でも書くことで、思考を「行動化」する。 - 無目的会議(ホワイトミーティング)
テーマを設けず、自由な発想を交わす時間を週1回だけ設定。チームの創造力を再起動する。
このように、“静けさ”をチームの文化に組み込むことで、職場に流れる空気そのものが変わります。
🪞まとめ:時間を「奏で直す」ことが管理職の再設計
忙しさを再デザインするとは、
仕事量を減らすことではなく、「時間の意味」を変えること。
リハビリ管理職にとって、
時間とはチームを導くための“楽譜”であり、
あなた自身がその指揮者です。
“タイム・チューニング”とは、仕事を減らすことではなく、時間を音楽のように奏で直すこと。
その瞬間、あなたの中に再び“考える力”と“創る力”が流れ始めます。

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