
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、罪悪感について考えましょう。

結構気になります・・・

リハビリ管理職が「罪悪感にとらわれず、燃え尽きずに働く」ために考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
「自分はもっとやるべきだったのに…」「部下や患者に迷惑をかけてしまったかも…」
リハビリ現場で管理職を担う人の多くが、このような罪悪感に悩まされています。
責任感が強く、人のために尽くす姿勢は素晴らしいものですが、度を超えると**燃え尽き症候群(バーンアウト)に直結します。
そこで注目されているのが、近年心理学でも研究が進むセルフコンパッション(self-compassion:自分への思いやり)**です。
この記事では、学術的な根拠を踏まえながら、リハビリ管理職が「罪悪感にとらわれず、燃え尽きずに働く」ための具体ワークを紹介します。
なぜリハビリ管理職は罪悪感を抱えやすいのか?
リハビリ管理職は、患者の回復だけでなくスタッフ育成や病院経営の要請に応える多重責任を背負っています。
この中で生じやすい罪悪感の背景には、以下の要素があります。
- 完璧主義の文化:「もっとやれるはず」という思考の繰り返し
- 他者優先の姿勢:自分より患者や部下を優先し、自分を後回しにする傾向
- 組織的プレッシャー:病棟回転率・収益・書類精度など多重目標に晒される
研究によれば、医療従事者の罪悪感や自己批判はうつ症状・燃え尽き症候群のリスクを高めることが示されています(Neff, 2003; Raab, 2014)。
つまり、罪悪感は「真面目さの証」ではなく、心身の健康を損なう危険信号なのです。
セルフコンパッションが罪悪感を和らげる理由
セルフコンパッションとは、「自分に対しても友人に接するように優しく、理解を持って対応すること」を意味します。
この概念を提唱した心理学者 Kristin Neff(2003)の研究では、セルフコンパッションが高い人はストレス耐性・幸福感が高まり、罪悪感や自己批判に強くなることが報告されています。
セルフコンパッションは以下の3要素で成り立ちます。
- 自分への優しさ(Self-kindness)
失敗した自分を責めず、労う言葉をかける - 共通の人間性(Common humanity)
「失敗は誰にでもある」と捉え、自分だけの問題にしない - マインドフルネス(Mindfulness)
ネガティブな感情を過大評価せず、今ここで観察する
これらを取り入れることで、罪悪感が「自分を縛る鎖」から「改善のきっかけ」へと変わっていきます。
今日からできる!セルフコンパッション実践ワーク
罪悪感を軽減し、燃え尽きを防ぐための具体的なワークを紹介します。
① セルフトークの書き換え
- ×「自分はダメだ」
- ○「今の状況でできることは精一杯やった」
ポジティブなセルフトークをノートに書き出すことで、自己批判のループを止められます。
② 3分間呼吸ワーク
- 目を閉じて深呼吸
- 「今、自分は緊張している」と感情を観察
- 「この気持ちは自然なもの」と受け入れる
短時間でも心拍数とストレスが低下する効果が報告されています(Raab, 2014)。
③ 罪悪感の「共通化」ワーク
「部下に厳しく言いすぎたかも…」と感じたとき、
→「同じ立場の人なら誰でもそう思うことがある」と書き出す。
孤独感を減らし、自己批判を和らげます。
まとめ
リハビリ管理職は、責任感が強いがゆえに罪悪感にとらわれやすく、燃え尽きのリスクを抱えています。
しかし、セルフコンパッションを実践することで罪悪感は和らぎ、持続可能な働き方へとつながります。
- 罪悪感は「心の健康サイン」である
- セルフコンパッションの3要素(優しさ・共通性・マインドフルネス)が回復力を高める
- セルフトーク・呼吸法・共通化ワークは今すぐ始められる
罪悪感を抱えている自分を責めるのではなく、「自分に優しくあること」こそが最高のマネジメントスキルです。

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