
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、回復期の質を可視化することについて考えましょう。

どうやって?・・・

回復期病棟における患者満足度(PREMs・PROMs)の意味と実践的活用法について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
回復期リハビリテーションの成果は、これまで FIM・在宅復帰率・在院日数といった数値で評価されてきた。
しかし、こうした指標だけで**「本当に患者の生活は良くなったのか」**を説明できているだろうか。
・動作は自立したが、不安は残っている
・在宅復帰できたが、生活に自信が持てない
こうした“数字に表れない違和感”を拾い上げるために、近年注目されているのが PREMs・PROMs である。
本記事では、回復期病棟における患者満足度(PREMs・PROMs)の意味と実践的活用法を解説する。
なぜ回復期に「患者満足度指標」が必要なのか
● 従来指標の限界
FIMや単位数は、「できる/できない」を評価するには有効だが、
- 患者がどう感じているか
- 生活への納得感や安心感
- 自分らしさの回復
までは十分に捉えられない。
回復期は単なる機能回復の場ではなく、生活再建への移行期である。
そのため、
「医療者が見た成果」だけでなく**「患者自身が感じた成果」**を評価軸に加える必要がある。
PREMs・PROMsとは何か?|学術的根拠と回復期との親和性
● PREMs・PROMsの定義
- PREMs(Patient-Reported Experience Measures)
→ 医療・リハビリの「受けた体験」に対する評価
例:説明のわかりやすさ、関わりの安心感、納得感 - PROMs(Patient-Reported Outcome Measures)
→ 患者自身が感じる「健康状態・生活の質」の変化
例:生活のしやすさ、自信、痛み、不安の軽減
● 学術的背景
国際的には、PROMsをアウトカム指標として活用することで、
- 医療の質が向上する
- 患者中心のケアが促進される
- チーム医療の意思決定が改善される
ことが示されている。
特に回復期は、**ICFの「参加」「主観的健康感」**と強く関連するため、PROMsとの親和性が極めて高い領域である。
回復期病棟でのPREMs・PROMs実装と活用モデル
● 実装の3ステップ
① 評価項目を「生活」に寄せる
抽象的な満足度ではなく、
- 家での生活がイメージできているか
- 退院後に不安は残っていないか
- 自分でできるという自信があるか
といった生活直結型の設問を設定する。
② カンファレンス・目標設定に反映する
PROMsの結果を、
- リハ目標の再設定
- 介入内容の修正
- 多職種間の共通認識形成
に活用することで、「患者の声」がチームの意思決定を動かす。
③ 経営・組織改善に活かす
PREMsは、
- 説明不足
- 関わりのばらつき
- 支援の偏り
といった組織課題の可視化にも有効である。
まとめ(全体要約)
回復期リハビリテーションの価値は、「どれだけ回復したか」だけでは語れない。
- どれだけ納得して退院できたか
- どれだけ生活に希望を持てたか
- どれだけ自分の人生を取り戻せたか
これらを測るための指標がPREMs・PROMsである。
患者満足度を“アンケート”で終わらせず、臨床・チーム・経営をつなぐデータとして活用する。
それこそが、次世代の回復期病棟に求められる姿である。

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