
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、回復期から生活期について考えましょう。

家屋調査もしてるけど・・・

回復期における家屋調査・地域ケア会議・訪問リハを一本の線で設計する考え方について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
退院前に家屋調査はした。
地域ケア会議にも参加した。
訪問リハにもつないだ。
それでも、退院後の生活がうまく回らない——
この違和感を、多くの回復期管理職が感じている。
問題は「やっていないこと」ではない。
それぞれが“つながっていない”ことにある。
本記事では、回復期における家屋調査・地域ケア会議・訪問リハを一本の線で設計する考え方を、学術的根拠と現場実践の両面から解説する。
なぜ家屋調査・地域ケア会議が「点」で終わってしまうのか
多くの回復期病棟では、次のような構図が見られる。
- 家屋調査:退院前の「確認作業」
- 地域ケア会議:形式的な情報共有
- 訪問リハ:退院後に「別枠」で開始
それぞれは正しく実施されているが、目的とアウトカムが共有されていないため、点で終わってしまう。
結果として、
- 病棟でできていた動作が在宅で再現できない
- 家屋調査の提案が実生活に反映されない
- 訪問リハが「リセット」から始まる
という非効率が生じる。
これは個人の問題ではなく、回復期に連続性設計の視点が欠けている構造的問題である。
生活期につなぐための連続性設計の考え方(学術的根拠)
● ICFモデルが示す「環境因子」の重要性
ICFでは、活動・参加の制約は
身体機能だけでなく環境因子との相互作用で生じるとされている。
家屋調査・地域資源調整・訪問リハは、まさにこの「環境因子」への介入である。
● 退院後アウトカム研究からの示唆
研究では、退院前から在宅環境を想定した介入を行った群は、
- 退院後ADL低下が少ない
- 再入院率が低下する
- 在宅生活継続率が高い
ことが報告されている。
つまり、回復期でどれだけ生活期を“予習”できたかが、その後を左右する。
回復期病棟で実装する連続性設計モデル
● 実装のための3つの設計ポイント
① 家屋調査を「評価」ではなく「仮説検証」にする
病棟での動作観察 → 家屋での再現性検証 → 修正
この循環を前提に設計する。
② 地域ケア会議を「情報共有」から「意思決定の場」へ
「何ができるか」ではなく、「どう暮らすか」を合意形成する場として再定義する。
③ 訪問リハに“引き継ぐ”のではなく“一緒に作る”
訪問リハ開始時点でゼロスタートにしない。
回復期で積み上げた評価・生活目標をそのまま接続する。
この3点を押さえることで、回復期は生活期へのハブ機能を果たすようになる。
まとめ(結論)
家屋調査も、地域ケア会議も、訪問リハも、それ自体が目的ではない。
目的はただ一つ、退院後の生活が無理なく続くことである。
- 点ではなく線で設計する
- 情報ではなく目的を共有する
- 回復期から生活期を“始めておく”
この視点を持ったとき、回復期リハビリの価値は一段階引き上げられる。

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