現場任せはもう限界?医療現場がシステム思考に変わるべき理由

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、「頑張っているのに、なぜうまく回らないのか?」について考えましょう。

スタッフ
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本当にいっぱいいっぱいで・・・

もんきち
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人の頑張りに依存した運営が限界を迎えていることについて考えてみましょう

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに|「頑張っているのに、なぜうまく回らないのか?」

「人が足りない」
「忙しすぎる」
「現場が疲弊している」

──医療現場では、もはや聞き慣れた言葉です。
しかし本当に問題なのは現場の努力不足なのでしょうか?

実は多くの医療現場で起きているのは、
“人の頑張りに依存した運営”が限界を迎えているという構造的問題です。

本記事では、

  • なぜ「現場任せ」が破綻するのか
  • 医療現場にこそ必要な「システム思考」とは何か
  • リハビリ部門・多職種チームがどう変わるべきか

を、現場と経営の両視点から整理していきます。


なぜ医療現場は「現場任せ」になり続けるのか

善意と責任感が“仕組み不在”を隠してきた

医療はプロフェッショナルの集団です。
だからこそ、

  • 忙しくても何とか回す
  • トラブルがあっても現場で吸収する
  • ルールが曖昧でも“空気”で対応する

という文化が長く続いてきました。

しかしこれは裏を返せば、
問題を構造として可視化しないまま放置してきたとも言えます。

学術的視点:ヒューマンエラーは「個人」ではなく「構造」の問題

医療安全分野では、
ジェームズ・リーズンのスイスチーズモデルが有名です。

エラーは個人の不注意ではなく、システム上の穴が偶然重なった結果として起こる

これは医療事故だけでなく、

  • 業務過多
  • 情報共有不足
  • 属人化した判断

にもそのまま当てはまります。

つまり
👉 「頑張れ」で解決しない問題は、すでにシステムの問題なのです。


医療現場に必要な「システム思考」とは何か

システム思考とは「人を責めず、流れを見る」思考法

システム思考とは、

  • 誰が悪いか?ではなく
  • なぜそうならざるを得なかったか?

を考える視点です。

医療経営・質管理の分野では、
**ドナベディアンモデル(構造・プロセス・アウトカム)**が基本概念として使われます。

視点医療現場での例
構造人員配置、制度、IT、ルール
プロセスカンファレンス、申し送り、業務導線
アウトカムADL改善、在院日数、再入院率

多くの現場はアウトカム(結果)だけを見て、構造・プロセスを見直していないのが実情です。

リハビリ現場で起きがちな“システム不在”の例

  • 退院支援が「担当者の経験」に依存
  • ADL評価が標準化されていない
  • 地域連携が個人の人脈頼み
  • 書類・単位取得が目的化

これらはすべて、優秀な人ほど疲弊し、辞めていく構造を生みます。


システム思考がもたらす医療現場の変化

現場が楽になる=質が下がる、ではない

システム化というと、

「効率化=冷たい医療」
と誤解されがちですが、実際は逆です。

仕組みが整うほど、専門性は発揮されやすくなる

例として:

  • 退院支援フローが明確 → 判断の質が安定
  • 情報共有ツール整備 → 多職種連携が機能
  • 役割分担の明確化 → 無駄な摩擦が減少

経営視点で見たシステム思考の効果

診療報酬改定・賃上げ時代において、

  • 人件費は「コスト」ではなく「投資」
  • 投資対効果を生むには“再現性”が必要

そのために必要なのが、

  • 属人化しない運営
  • データで説明できる成果
  • 管理職が「現場感+構造」を語れること

👉 システム思考を理解する医療職は、経営人材候補になる

これは国内外の医療経営研究でも一貫した示唆です。


全体まとめ|「頑張らないと回らない現場」は、もう持続しない

  • 現場任せは美徳ではなく、リスク
  • 問題は人ではなく“仕組み”
  • システム思考は現場を縛るものではなく、守るもの

これからの医療現場で求められるのは、

「忙しい人」ではなく
「構造を変えられる人」

リハビリ職であっても、看護師であっても、
システムを理解し、語れる人材が次の時代をつくる

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