
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、「振り返りはしているのに、成長につながらない」そんな違和感について考えましょう。

スタッフの問題じゃないの?・・・

データを活用したチームフィードバック文化をどのように設計し、根付かせる方法について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
回復期リハビリテーションの現場では、「振り返りはしているのに、成長につながらない」そんな違和感を抱く管理職は少なくありません。
その原因は、フィードバックが“感想”で止まっていることにあります。
本記事では、回復期リハにおいてデータを活用したチームフィードバック文化をどのように設計し、根付かせるのかを、学術的根拠と現場実践の両面から解説します。
なぜ回復期リハではフィードバック文化が根付かないのか
回復期リハの現場では、カンファレンスや症例検討は行われていても、
- フィードバックが感想止まり
- 人によって評価基準が違う
- 指摘=否定と受け取られる
といった問題が頻発します。
その根本原因は、「共通のものさし(データ)」がないことです。
✔ よくある回復期のフィードバック風景
- 「良かったと思います」
- 「もう少し頑張れたかも」
- 「なんとなく負荷が弱い気がする」
これらはすべて主観的評価であり、言われた側が「次に何を変えればいいのか」分かりません。
👉 データがないフィードバックは、経験年数の差を拡大させるだけ
👉 データがあるフィードバックは、全員を同じスタートラインに立たせる
回復期で活かすべきデータと学術的根拠
① なぜ「データ×フィードバック」が有効なのか
🔹 学術的背景
- 教育心理学・医療教育分野では
「客観的指標に基づくフィードバックは学習効果を高める」 - パフォーマンス改善には
即時性・具体性・再現性が重要とされる
つまり、
「数字を根拠に、行動レベルで振り返る」これが最も成長効率が高い。
② 回復期リハで使える代表的データ
🔸 機能・生活データ
- FIM(総得点・運動項目)
- 歩行速度、立ち上がり回数
- ADL自立度の変化
🔸 活動量・負荷量データ
- 週あたり活動量(分)
- セラピー外活動時間
- RPE、心拍数、SpO₂
🔸 プロセスデータ
- セラピー実施時間
- キャンセル率
- 多職種連携介入回数
👉 重要なのは「完璧なデータ」ではなく「同じ基準で見られるデータ」
③ データが会話を変える具体例
❌ 感覚ベース
「もう少し負荷を上げた方がいいかも」
⭕ データベース
「週活動量が120分で、FIM利得が停滞しています。150分を目標に負荷をどう調整しましょうか?」
→ 対立ではなく“共同問題解決”になる
データを“評価”ではなく“成長”につなげる運用設計
① フィードバック文化が壊れる瞬間
- データ=個人評価に直結
- 数字が悪い=責められる
- 管理職だけが数字を見る
この状態では、データは「武器」ではなく「監視装置」になる。
② 回復期で成功するフィードバック文化の設計
✔ 4つの原則
- 個人ではなくチーム単位で見る
- 未達成は改善テーマ、失敗ではない
- 週1回、短時間で振り返る
- 数字の裏にある「工夫」を言語化する
③ 管理職の役割は「正解を言うこと」ではない
管理職がやるべきは、
- 数字を示す
- 問いを投げる
- 考える場を守る
❌「だからダメなんだ」
⭕「この数字、どう解釈しますか?」
👉 データ×問いかけ=学習するチーム
まとめ
- 回復期リハにフィードバック文化は不可欠
- データは人を責めるためではなく、育てるために使う
- 共通指標がチームの対話を変える
- 管理職の問いかけが文化を決める
- データに基づく対話が、回復期リハの質を底上げする
文化は仕組みでつくられる。
データは、その文化を支える土台である。

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