リハビリ専門職実践!患者さんに『成る程』と言ってもらう具体例を紹介

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もんきち
もんきち

みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、リハビリ専門職が、患者さんに今の状態を納得してもらうための説明について考えてみました。

スタッフ
スタッフ

患者さんに納得してもらう説明って難しいですよね・・・

もんきち
もんきち

患者さんが、説明に対し、腹落ちすることがリハビリへの第1歩!

ということを念頭に、具体的な説明をご紹介します!

こんな方にオススメ!

・管理職初心者の方!
・マネジメントという漠然としたワードで具体的なイメージができていない方!
・若手教育に活かしたい方!

目標


 若手リハビリ専門職の方へ、アドバイスをできるきっかけとなる

はじめに

本日のトピックスは「患者さんに『成る程』と言ってもらうのは難しい」という永遠の課題に対して、今できることを考えてみたいと思います。

リハビリで良くならないと悩んでいる患者さんへ! リハビリを提供しているが、思うように進まない方へ! 若手理学療法士として信頼関係に悩んでいる方へ!

リハビリ専門職の限界を知る

私たち理学療法士がリハビリを提供できる時間は、通常1日1時間程度です。外来や入院患者さんによって時間は異なりますが、私たちとの関わりだけでは良くなることは難しいのです。

たとえば、マッサージを受けたとき、一時的に気持ち良くても、時間が経つと元に戻ってしまう経験はありませんか?24時間のうち1時間だけリハビリを頑張っても、残りの23時間で何もしなければ、体は変化しません。

結局、自分の身体を良くするためには、患者さんご自身の努力が不可欠です。

リハビリ専門職の役割は?

リハビリ専門職は、マラソンでいうところのペースメーカーです。病状に応じて無理をさせないようにし、患者さんが止まっているときには、頑張るよう促します。しかし、24時間付きっ切りというわけにはいきません。そこで必要なのが、患者さん自身の努力です。

患者さんも人間ですから、モチベーションには個人差があります。「マッサージしてほしい」「しんどいのはイヤ」「早く治してほしい」といった声が聞こえてきます。私たちも努力しますが、即座に治るわけではなく、体の治癒を損なわずに促進することが重要です。

そのために必要なのが、患者さんからの「成る程」という納得や実感です。これがなければ、患者さんは動こうとはしません。

もんきち
もんきち

一日24時間の使い方をどのようにコントロールしていくか!永遠の課題ですね!

『成る程』と言ってもらう具体的説明を紹介

・痛みの説明
 具体例: 「動かすと痛みが出る理由を、日常の例を使って説明する。」

 説明: 「たとえば、指にできた切り傷のかさぶたのことを考えてみてください。かさぶたがあるときは痛みを感じにくいですが、かさぶたがめくれそうになると痛みが出ます。今の状態は、まさにそのかさぶたがめくれかけている状態です。動かすことで組織が刺激されています。」

・リハビリの効果を説明
 具体例: 「リハビリの進行状況を視覚的に示す。」

 説明: 「進行状況をグラフや写真で示し、改善点を具体的に見せることで、患者さんに実感を持ってもらう。たとえば、『このエクササイズを続けることで、筋力がこのように強化されています。』と示す。」

・日常生活への応用
 具体例: 「リハビリの内容を日常生活に結びつける。」

 説明: 「例えば、膝のリハビリをしている患者さんには、『このエクササイズを続けることで、階段の上り下りが楽になりますよ。』と具体的な生活のシーンを想像させる。」

・小さな成功体験をしてもらう
 具体例: 「小さな目標を設定し、達成した際には褒める。」

 説明: 『今日はこのストレッチを5回できましたね!これが次のステップに繋がります。』と小さな成功を認識し、患者さんの努力を称賛することで、やる気を引き出す。」

・自己管理の重要性を説明
 具体例: 「患者さん自身に自己管理の方法を教える。」

 説明: 「『毎日の体調を記録することで、自分の変化に気づくことができます。これが、自分の体を理解する大切なステップです。』と、自己管理の重要性を伝える。」

もんきち
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それぞれ説明するためには、医学情報だけでなく、世界のニュースや社会の知識が必要になります!そのために、情報を収集することは日頃から大切ですね!

まとめ

私たちが患者さんとの距離を縮め、「成る程」と感じてもらい、病状と向き合ってもらうことが、リハビリ専門職としてできる、最も大切なことです。

もんきち
もんきち

皆さんも、ご自身がしっくりくるような説明方法を模索してみてください!

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