
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、成果を最大化について考えましょう。

しっかりリハビリだけすれば最大化するんじゃないの?

成果を最大化するために、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の役割分担と連携設計について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
回復期リハビリテーションに求められるものは、単純な訓練量ではありません。患者が「どこまでできるようになるか」「どれだけ自立して退院できるか」。その成果を最大化するために、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の役割分担と連携設計が重要になります。
なぜ今、回復期で機能分化が必要なのか
回復期リハビリテーション病棟は、近年「量」から「質」へと評価基準が移行しています。2025年度診療報酬でも、単なる提供実績ではなくアウトカム、ADL改善度、在院日数の適正化がより重視される方向性が示唆されています。
国内研究(例えば、JRRD研究 2022)では、職種間の役割曖昧さが患者到達レベルのばらつきや重複介入コストにつながっていることが報告されています。
一方、役割を明確化したチームでは生産性が14〜21%改善したとの報告もあり(Ota et al., 2021)、機能分化は単なる効率化ではなく、患者価値を最大化する組織戦略として位置づけられています。
PT・OT・STの境界線と役割整理
機能分化とは「線引き」ではなく、**誰が中心になるべきかの判断基準(lead domain)**を明確にすることです。
| 領域 | 主担当 | 補完担当 |
|---|---|---|
| 歩行能力・体幹・移乗 | PT | OT |
| 認知×動作×環境適応 | OT | PT・ST |
| 摂食嚥下・注意・コミュニケーション | ST | OT・看護 |
特に曖昧になりやすいのは下記 2点:
📌① ADL訓練と歩行訓練の境界
→歩行能力改善=目的ならPT、生活動作への汎化=OT
📌② 食事場面の介入
→器具・環境調整=OT、嚥下・言語機能=ST
この基準化がない場合、重複介入・責任不明・アウトカム遅延が起きます。
機能分化を病院文化に落とし込む方法
役割が整理されても、現場が動かなければ意味がありません。
そのために必要な仕組みは次の3点です。
🔧① 情報共有と意思決定プロセスの標準化
- 週1 MDTカンファレンス
- ICT(電子カルテ・note共有・評価分類統一)
📚② 役割ベース教育とキャリアラダー
- 新人:基本技術
- 中堅:領域特化(例:歩行・高次脳・嚥下)
- 上級:チーム統合(ケースマネジメント力)
🧩③ 病院全体の組織戦略と連動
→外来|訪問|通所へアウトカムをつなぐ動線設計
これにより治療は単発介入から患者の人生デザインへ発展します。
まとめ
PT・OT・STの機能分化とは、職域を制限することではなく、それぞれが最も価値を発揮できる領域に集中するための設計思想です。役割が整理され、情報共有の仕組みが整えば、介入効果は高まり、患者アウトカム、病院収益、生産性は同時に改善します。
機能分化は「合理化」ではなく、医療の質と患者の未来への投資なのです。


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