リハビリがつらいのは当たり前?科学的な理由と笑顔につながる工夫とは

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、患者さんへの関わり方について考えたいと思います。

スタッフ
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元気づければいいんじゃないの?

もんきち
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現場のスタッフを育成するためには非常に重要な視点なので、アドバイスするポイントを押さえましょう!

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

リハビリに通う多くの人が、ふとした瞬間に「もうつらい」「やめたい」と感じます。
でも、それは甘えでも、弱さでもありません。そこには、ちゃんとした身体と心のメカニズムがあるのです。
この記事では、そんな「つらさ」に向き合い、科学と感情の両面からその正体を解き明かし、前向きにリハビリに取り組むためのヒントをお届けします。

なぜリハビリは「つらい」と感じるのか?科学的に見てみよう

リハビリが「つらい」と感じるのは、けっして甘えではありません。そこには科学的な根拠があります。
まず、身体的にリハビリでは“壊れた部分”を再び使うため、炎症や筋肉疲労、神経過敏が生じやすく、痛みを伴います。

さらに、脳には**「エラー検出システム」**と呼ばれる機能があり、今までと違う動きや不安定な姿勢を察知すると、「やめろ」という警告として不快感を出します。

そしてもう一つ大きいのは、“期待していた回復”と“実際の進み具合”のギャップです。
「こんなに頑張っているのに、まだこんなこともできないの?」という自己否定が、つらさを増幅させる原因になります。


感情と行動のつながり―リハビリが続かない心理的要因

リハビリには、感情との闘いもあります。
特に、以下のような心理状態が「継続する力」を奪っていきます。

  • 「前はできたのに…」という喪失感
  • 他者に助けてもらうことへの“申し訳なさ”
  • 周囲との比較による焦り

加えて、「また痛い思いをするのでは」「周囲に迷惑をかけるのでは」といった不安・恐怖・羞恥心が行動のブレーキになります。
リハビリは身体の訓練であると同時に、“心の整理”のプロセスでもあるのです。

ここで重要になるのが、環境や関わる人の影響です。
何気ない一言――「今日は頑張れなかったね」「あの人はもう歩けてるのに」など――が、患者さんの内面に深く突き刺さることもあります。


「つらいけど、続けられる」笑顔につなげる具体的工夫

「つらい」は変えられなくても、「つらさとの付き合い方」は変えられます。
以下は、現場で実際に効果があると感じた笑顔を導く3つの工夫です。

① 信頼と共感のコミュニケーションを重ねる

  • 毎回名前で呼ぶ
  • 感情の変化に気づいて声をかける
  • 「今日は、何か不安ありますか?」と聞く

② 小さな成功体験を“可視化”する

  • チェック表で「できた!」を記録
  • 写真や動画で変化を一緒に見る
  • 過去の自分と比較しての前進をフィードバック

③ 自己効力感を育てる言葉かけと計画

  • 「あなたならできますよ」よりも「〇〇ができてきたから次に進めますね」と根拠を持たせる
  • 「できなかった日」も、「その理由を一緒に分析して次に活かしましょう」と前向きに捉える

つらさを感じること自体は自然なことであり、それを受け入れた上で**“続けられる設計”**をすることが笑顔への一歩です。

まとめ

リハビリのつらさには、身体的・心理的な背景があります。
でもその“つらさ”と丁寧に向き合い、共感・成功体験・信頼を重ねていくことで、人は再び笑顔を取り戻します。
一歩ずつでも前に進むこと。それこそがリハビリの力であり、希望です。

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