「頑張っているのに評価されない」医療現場の構造的な問題とは

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、評価について考えましょう。

スタッフ
スタッフ

いつも頑張ってるけど・・・

もんきち
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どんな組織構造がその問題を生み出しているのかについて考えてみましょう

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

「誰よりも忙しく動いているのに、評価は変わらない」
「患者さんや家族からは感謝されているのに、組織では報われない」

医療現場、とくにリハビリ職や看護職の現場で、こうした声は決して珍しくありません。
多くの人は、その原因を個人のアピール不足上司の見る目のなさに求めがちです。

しかし実は、**評価されない最大の原因は“個人”ではなく“構造”**にあります。

本記事では、学術的視点も交えながら

  • なぜ医療現場では「頑張り」が評価されにくいのか
  • どんな組織構造がその問題を生み出しているのか
  • 管理職・経営層は何を変えるべきなのか

を、現場感覚を大切にしながら解説していきます。


「頑張り」が評価されない医療現場の現状

医療現場では、次のような評価の歪みが日常的に起きています。

  • 忙しい部署ほど「頑張り」が当たり前になる
  • 定量化できる指標(単位数・件数)だけが評価される
  • 調整役・後輩指導・多職種連携は評価対象にならない

特にリハビリ職では、
「単位を取っているかどうか」=評価
という単純な構図に陥りがちです。

しかし現場をよく見ると、

  • 退院調整を円滑に進めている
  • 医師・看護師との橋渡しをしている
  • クレームやトラブルを未然に防いでいる

といった**“見えにくい貢献”**が、医療の質を大きく支えています。

問題は、それらが
👉 評価される仕組みに組み込まれていない
という点にあります。


学術的に見る「評価されない組織」の構造的特徴

組織論・経営学の分野では、以前から
「成果が可視化されない組織ではモチベーションが低下する」
ことが指摘されています。

① 目標が曖昧な組織は評価が属人的になる

目標設定理論(Goal Setting Theory)では、
目標が具体的でない組織ほど評価が主観的になる
ことが示されています。

医療現場では、

  • 「良い医療を提供する」
  • 「患者満足度を高める」

といった抽象的な目標が多く、
結果として評価基準が曖昧になります。

② プロセス評価がない組織は努力が埋もれる

医療は典型的なプロセス産業です。
しかし評価は結果(件数・数値)に偏りがちです。

組織行動論では、
プロセスが評価されない環境では、挑戦や工夫が減る
とされています。

③ 心理的契約の破綻

「これだけやっていれば、きちんと評価されるはずだ」
という暗黙の期待(心理的契約)が裏切られると、
人は静かにモチベーションを失います。

これはバーンアウトや離職の主要因としても報告されています。


評価される現場に変えるために必要な視点と仕組み

では、この構造的問題をどう変えればよいのでしょうか。

① 評価指標を「単位数以外」に広げる

  • 退院支援への関与
  • 多職種連携の質
  • 後輩育成・教育
  • 業務改善への貢献

これらを評価項目として言語化することが第一歩です。

② 管理職の役割は「見ること」から「設計すること」へ

評価されない原因を
「本人の努力不足」に帰属させるのは簡単です。

しかし管理職に求められるのは、

  • 頑張りが見える構造をつくる
  • 評価される行動を明確に示す

というシステム設計の視点です。

③ 個人依存からチーム評価へ

医療は本来チーム医療です。
にもかかわらず、評価は個人単位に偏りがちです。

チーム成果を評価に組み込むことで、

  • 協力行動が促進され
  • 現場の空気が変わる

という好循環が生まれます。


まとめ

「評価されない」という不満は、
現場の甘えでも、個人の能力不足でもありません。

それは、組織が古い評価構造のまま止まっている
というサインです。

評価の仕組みが変われば、

  • 現場の空気は変わる
  • 人は育ち
  • 組織は強くなります

「もっと頑張れ」と言う前に、
頑張りが報われる構造になっているか――
今こそ、管理職・経営層が問い直すべき時ではないでしょうか。

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