
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、医療の成長について考えましょう。

医療の成長?・・・・

組織として拡張し続ける仕組みについて考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに|医療は「良いこと」をしているのに、なぜ苦しいのか
医療は社会に不可欠で、人の命と生活を支える極めて重要な産業です。
それにもかかわらず、多くの現場ではこうした声が聞かれます。
- 忙しいのに余裕がない
- 改善しても楽にならない
- 人が育つ前に辞めていく
- 組織として成長している実感がない
一方、IT・製造業・スタートアップなどの高成長産業では、同じ「人不足」「不確実性」を抱えながらも、組織として拡張し続ける仕組みを持っています。
この違いは、能力でも情熱でもなく、
**「成長を前提にした組織設計をしているかどうか」**です。
医療が成長しにくい構造的な理由
■ 成果が「積み上がらない」構造
医療現場の多くは、
- 日々の業務が完結型
- 成果が個人や当日の対応で消費される
- 改善が次に活かされにくい
👉 昨日より今日が少し良くなる設計になっていない
高成長産業では、
「今日の仕事が明日の効率を上げる」構造が組み込まれています。
■ 学術的視点:組織学習が起きにくい
Argyris & Schönの組織学習理論では、
- シングルループ学習(その場の修正)
- ダブルループ学習(前提・構造の見直し)
が区別されます。
医療現場の多くは
シングルループに留まりやすい。
例:
- 忙しい → 人を増やす
- ミスが出た → 注意喚起
👉 構造そのものを問い直す学習が起きにくい
■ 「守り」が最優先になる業界特性
安全性・倫理性が最優先される医療では、
- 新しい試みが慎重になりやすい
- 失敗が許容されにくい
- 前例踏襲が正義になりやすい
結果として、成長より安定を前提とした組織文化が形成されます。
高成長産業に共通する「組織づくりの前提」
■ 共通点①:成長は偶然ではなく設計される
高成長産業では、
- 人が増える前提
- 事業が変化する前提
- 失敗が起きる前提
で組織が作られます。
👉 「うまくいったら考える」ではなく「最初から織り込む」
■ 共通点②:個人ではなくシステムで成果を出す
- 標準化されたプロセス
- データに基づく判断
- 属人化を嫌う文化
製造業・IT業界では、優秀な人がいなくても回る状態を目指します。
■ 共通点③:改善と成長が連動している
高成長組織では、
- 改善 → 効率化
- 効率化 → 余力創出
- 余力 → 新しい挑戦
という正の循環が設計されています。
医療ではこの余力が、日常業務に再吸収されがちです。
医療が成長産業に近づくための視点転換
① 成果を「人」ではなく「仕組み」に残す
- ベテランのノウハウを言語化
- 判断基準の明確化
- 成功事例の構造抽出
👉 成果が“再現可能”になると、成長が始まる。
② 改善をイベントではなくプロセスにする
- 定期的な振り返り
- 小さな仮説検証
- 現場で回るPDSA
これは医療安全・品質改善研究でも
有効性が示されているアプローチです。
③ 「守り」と「成長」を分けて考える
- 安全は絶対条件
- その上で、改善・成長の余地を設計する
👉 成長=無謀ではない
👉 成長=持続可能性の確保
まとめ|これからの医療に必要なのは「成長を設計する視点」
これからの医療管理職・リーダーに求められるのは、
- 現場を回す力だけでなく
- 組織が伸び続ける構造を描く力
医療が「疲弊する産業」から
「持続的に成長する産業」へ変わるために、
最初に変えるべきなのは、人ではなく構造です。

コメント