
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、意思疎通について考えたいと思います。

人数が多すぎて伝わらないんです・・・

今回は、意思疎通の方法について考えましょう!
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
中規模なリハビリテーション部門(40人前後)では、管理職が新たな制度やルールを導入しようとしても、「一部しか理解していない」「伝わったのに動いていない」など、情報の伝達と定着に課題を感じることが少なくありません。
この記事では、「伝えた」ではなく「伝わった」と言える組織づくりを実現するために、具体的かつ再現可能な戦略をご紹介します。
なぜ「伝わらない」のか?40人規模の壁
40人規模の組織では、情報の受け手側の「温度差」や「誤解」が起こりやすく、全員の認識を揃えるのが非常に難しい局面に直面します。特に中堅スタッフやパート職員、などにまで均一に情報が届くとは限りません。
このような“伝達の断絶”は、社会心理学者エドガー・シャインの組織文化論でも触れられており、組織内での価値観・ルールの浸透は「繰り返し」「体験」「共感」が伴って初めて成立するとされています。
また、**Kurt Lewinの変革モデル(解凍→変革→再凍結)**を参照すると、「新制度を周知する」だけでは不十分で、スタッフがその意義を理解し、実際の行動に結びつけ、習慣化するステップが求められます。
「新制度」をチームに浸透させる3つの工夫
【1】“仲間から伝える”メッセンジャー戦略
年齢・立場・性別を分けて選出した「制度メッセンジャー(キーパーソン)」を設け、情報の橋渡し役として活用します。現場で信頼されているスタッフが伝えることで、上から目線に感じさせず、自然と理解が深まります。
【2】視覚と記憶に残す“見える化”アイテムの活用
文字だけでは伝わりにくいポイントは、ポスター・図解シート・動画コンテンツを活用。スタッフルームや更衣室など、目に触れる場所に掲示し、動画はタブレットでいつでも視聴可能に。
【3】「学ぶ場」から「考える場」へ:ワークショップ形式の導入
新制度の説明会を、単なる説明で終わらせず、クイズ形式やロールプレイ形式で体験的に学ぶよう設計。特に、現場での具体的な場面を用いて、自分ごととして理解できるようにすることが重要です。
管理職が実践すべきステップ別アクションプラン
ステップ | 実施内容 | 注意点 |
---|---|---|
①キーパーソン選定 | 現場の信頼を得ているスタッフ(役職者に限らない)を選出し、制度の意図を共有 | 押し付けではなく、協力を「依頼」する |
②定例のミニMTG | 毎週10分でOK、進捗と現場の声を聞き取り、伝達精度を上げる | 忙しい時間帯を避け、形式的にならないよう柔軟に運用 |
③フィードバックの回収 | 簡易アンケートや感想メモ、1on1の時間などで理解度を確認 | 「言いたいことが言える場」の雰囲気づくりが必須 |
④認識度チェック | 簡単な確認テストやシチュエーション問題を活用し、伝達内容を可視化 | 「試験」ではなく「確認」の意味合いで実施すること |
🔍注意点:
- 周知は一斉ではなく段階的に行うこと。 一気に伝えようとせず、複数回に分けて“じわじわと浸透”させる方が定着率は高くなります。
- マイクロラーニング形式の活用(1分動画など)も、時間のないスタッフに好評です。
まとめ:認識させるには「共感」と「体験」のセットが必要
40人規模のチームに制度を“伝える”ことは、ただの説明では終わりません。「なぜやるのか」「自分にどう関係するのか」まで腹落ちさせるプロセスが必要です。
そのためには、
- 共感できる伝え手(キーパーソン)
- 繰り返し触れる情報設計(見える化)
- 楽しく考える機会(ワークショップ)
が組み合わさることが大切です。
管理職のあなたが変われば、チームも変わります。制度の理解は、業務の円滑化と信頼構築への第一歩です。
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