
もんきち
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、人手不足と業務負担増について考えましょう。

スタッフ
大変です・・・

もんきち
リハビリ管理職が知っておくべきDX活用術について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
リハビリ部門は現在、深刻な人手不足と業務負担増に直面しています。限られた人材で高い質のサービスを維持するために、管理職には従来以上に戦略的なマネジメントが求められています。その解決策の一つがDX(デジタルトランスフォーメーション)。
本記事では、リハビリ管理職が知っておくべきDX活用術を、学術的な根拠と具体的な実装手順を交えながら紹介します。
Why:人手不足時代になぜDXが必要か
- 医療人材不足の現状
厚労省の調査でも医療・介護分野の人材不足は顕著であり、特に回復期・生活期リハビリでの需要増が続いています。 - DXの有効性(学術的根拠)
WHOのデジタルヘルスガイドラインは、テレヘルスやリモートモニタリングがアクセス改善・効率化・アウトカム向上に有効であると報告。リハビリ領域でもテレリハは対面と同等の効果を示す研究が増えています。 - チーム医療への波及効果
多職種連携を支援する情報共有システムは、患者転帰や在宅継続率に寄与することが示されており、DXは人員不足を補うチーム最適化のツールともいえます。
What:DXで変わるリハビリ現場のユースケース
- テレリハ・ハイブリッドリハ
- 在宅患者や通院困難者への支援に有効
- 学術的レビューでは慢性疾患や脳卒中患者で有効性が示され、移動負担や時間コストを削減
- ウェアラブル/IMUによる定量評価
- 歩行速度やバランス能力を数値化し、客観的評価が可能
- 妥当性・再現性が報告され、転倒リスク評価やリハ介入効果の可視化に応用
- AI予測とデータ活用
- 転倒リスク・退院後予後の予測などで活用
- 機械学習モデルは高い予測精度を持つが、データ品質・バイアス管理が必要
How:管理職が実装するDXロードマップ
- STEP1|データ設計
最小限の臨床指標(歩行速度・転倒有無・FIM/BIなど)から始め、記録テンプレート化で負担を減らす。 - STEP2|可視化
ダッシュボードを用いて「病棟別歩行速度」「転倒率」などを見える化し、意思決定をサポート。 - STEP3|小規模PoC
限られたユニットで短期間の試験導入を行い、効果(例:記録時間削減、転倒率低下)を測定。 - STEP4|標準化と教育
成果のあったツールをSOP化し、スタッフ教育を継続。 - 倫理・法務対応
個人情報保護、AIの説明可能性、データ利用目的の明確化を徹底。
まとめ
- 人手不足時代におけるリハビリ管理職の課題は「効率化と質の両立」。
- **DX活用(テレリハ・ウェアラブル・AI予測)**は、業務の省力化と質保証を同時に実現できる。
- 管理職は小さなPoCから始め、データ設計→可視化→標準化のステップで組織全体に展開することが重要。
- DXは「人を減らすため」ではなく「限られた人材の力を最大化するため」の手段である。
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