
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、最大の課題は「人材不足」について考えましょう。

人が集まりません・・・

非専門職を戦略的に活用する方法について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
回復期リハビリテーションにおける最大の課題は「人材」です。患者の重症化が進み、求められるケアが増える一方で、PT・OT・STの採用難は深刻化しています。この状況で注目されているのが、介護助手・療法助手を活用したタスクシフトモデルです。本記事では、非専門職を戦略的に活用する方法を解説します。
なぜ今、回復期病棟で非専門職活用が求められるのか
日本の回復期リハビリテーション病棟は、多職種連携を前提に運営されてきました。しかし、厚生労働省データ(2024年)によると、**PT・OT・STの配置基準を満たしながら生産性を維持している病院は全体の約42%**に留まっています。
背景には、
- 職員採用難
- 患者の重症化
- 評価加算(FIM改善効率・早期在宅復帰率)のウェイト増加
など、「よりアウトカムを出すこと」が要求されている現状があります。
そこで注目されているのが**タスクシフト(業務移管)**です。
国内研究(Abe et al., 2023)では、助手配置した病棟はPT/OTの直接介入量が平均13〜18%増加し、患者のFIM改善点も有意に向上したと報告されています。
つまり、非専門職活用はコスト削減策ではなく、成果を上げる組織戦略なのです。
役割整理:介護助手・療法助手に任せてもいい仕事とは?
非専門職活用で最も重要なのは境界線の明確化です。
📌介護助手が担当しやすい領域
| 業務分類 | 例 |
|---|---|
| 生活介助 | トイレ誘導、着脱介助、食事準備 |
| 環境整備 | 歩行器調整・車椅子管理・転倒防止環境調整 |
| 訓練補助 | 機器準備、ポジショニング、動作観察補佐 |
📌療法助手が担当しやすい領域
| 業務分類 | 例 |
|---|---|
| 訓練補助 | カーディオ機器見守り、低難易度エクササイズ補助 |
| 測定補助 | バイタル取得・記録補助 |
| 事務補助 | カルテ入力補助、訓練スケジュール調整 |
❗禁止領域(法令的・リスク管理観点)
- PT/OT/STの判断に基づかない訓練指導
- 医療行為(吸引・嚥下訓練指導など)
- 評価行為と治療方針決定
役割が整理されると、スタッフの心理的負担が減り、「任せられる業務」と「専門家が担う業務」が明確になるため、組織の再現性が高まります。
導入成功の条件:制度・運用・文化の設計
介護助手・療法助手が活躍できるかは、採用ではなく体制設計で決まります。
✔成功する組織に共通する要素
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 教育設計 | OJT+標準マニュアル+役割別ラダー |
| ICT活用 | 評価共有・スケジュール最適化・事故報告連携 |
| タスクマネジメント | 直接介入時間の最大化設計 |
| 定着支援 | フィードバック面談・役割可視化・表彰制度 |
特に海外事例では、**「助手→専門職のキャリアアップルート」**が組織成長と継続性を支えています(Mount Sinai Health System, 2022)。
つまり助手は補助人材ではなく育成可能な次世代戦力なのです。
まとめ
介護助手・療法助手活用は、単なる業務分担ではありません。
それは、専門家が専門性に集中できる環境をつくり、患者の生活・機能回復を最大化するためのチームデザインです。
適切な役割整理、安全基準、教育体制が整えば、回復期病棟は「疲弊する現場」から「成果と働きがいが共存する現場」に変わります。
タスクシフトは妥協ではなく、医療の進化です。


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