
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、残業時間について考えましょう。

残業時間は悩みの種ですね・・・

自分自身の経験と悩みを基に打開策について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
月の残業時間が40時間を超えたとき、私はようやく異変に気づきました。
「なぜ自分ばかりが残っているんだろう?」
「この働き方はいつまで続けられるんだろう?」
現場と管理業務の両立はリハビリ管理職の宿命ともいえますが、
抱え込みすぎると心身を壊すだけでなく、チーム全体に悪影響を及ぼします。
この記事では、私の体験と、学術的根拠に基づいた抱え込み防止の方法を紹介します。
40時間残業に陥った背景
ある月、私はスタッフの急な欠勤や退院ラッシュ対応に追われ、毎晩21時まで残業。
リハ計画書、加算チェック、面談調整——気づけばすべて自分で抱え込んでいました。
厚生労働省の調査によれば、医療職の月45時間以上の残業は過労死ラインに該当し、
心疾患・脳血管疾患の発症リスクが急増することが報告されています(厚労省:過労死等防止対策白書, 2023)。
私の場合も、疲労から判断力が低下し、書類の誤記やスタッフとのコミュニケーション不足が発生。
「現場のため」と思ってやっていたことが、結果的に現場を混乱させていたのです。
“抱え込み”が招くリスク
1. 管理職自身の健康リスク
慢性的な疲労は、睡眠障害・抑うつ・バーンアウト症候群を引き起こします。
2022年の国内研究(Odagiri et al.)では、医療従事者の長時間労働と抑うつ症状に有意な相関が認められています。
2. チーム力の低下
管理職がタスクを抱え込むと、スタッフが成長する機会を奪ってしまいます。
「任せてもらえない」と感じた若手のモチベーションは下がり、離職のきっかけになることも。
3. 医療安全リスク
業務が属人化すると、休暇取得や突発的な不在時に業務が滞ります。
結果、患者さんへの情報伝達ミスや加算漏れが起こり、病院経営にも影響を及ぼします。
解決策と実践例
私が実際に行った改善策を紹介します。
① タスク共有の仕組みづくり
- 週1回のミニ朝礼で、今週の重要業務を共有
- Googleスプレッドシートで業務進捗を見える化
- 書類チェックはダブルチェック制に変更し、責任を分散
② デジタルツール活用
- リハ計画書は電子カルテと連動し、転記作業を削減
- タスク管理はTrelloで可視化、進捗が一目でわかるように
③ “やらないことリスト”を作る
- 管理職しかできない仕事と、スタッフでもできる仕事を仕分け
- 優先度の低い会議・報告書は思い切って削除または簡略化
これらを導入してから、残業は月40時間→15時間に減少。
チームの雰囲気も改善し、若手スタッフが自発的に提案してくれるようになりました。
まとめ:管理職こそ“手放す勇気”を
管理職の役割は「全部やる人」ではなく、「チームが回る仕組みを作る人」です。
抱え込みをやめることで、自分の健康だけでなく、スタッフの成長、病院全体の安定運営にもつながります。
- 40時間残業は危険サイン
- タスク分担と見える化で属人化を防ぐ
- デジタルツールと“やらないこと”で効率化
今日から、まずは「誰かに任せられる仕事はないか?」を探すことから始めてみましょう。
チームのために、そしてあなた自身のために。
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