
もんきち
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、育児を優先するとキャリアが停滞することについて考えましょう。

スタッフ
どうしても時間のかけ方が子供になりますからね・・・

もんきち
「罪悪感なく育児とキャリアを両立することについて考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
「育児を優先するとキャリアが停滞する」——そう感じているリハビリ管理職は少なくありません。実際、社会学では Motherhood Penalty(母性ペナルティ) と呼ばれる現象が報告され、子育て期の働き方が昇進や評価に影響することが知られています。しかし、研究の中には「短期的な停滞はあっても、戦略的に動けば長期的キャリアにプラスになる」ことを示す報告もあります。本記事では、リハビリ管理職が 罪悪感なく育児とキャリアを両立し、停滞を防ぐための5つの戦略 を紹介します。
なぜ育児期にキャリア停滞が起きやすいのか?
育児期にキャリアが停滞する背景には、次のような要因があります。
- 時間的制約:突発的な子どもの体調不良や行事対応により、勤務調整が必須。
- 評価制度の偏り:勤務時間や残業量が評価基準となり、短時間勤務者が不利。
- 学習機会の損失:学会や研修に参加しづらく、専門性維持が難しい。
実際、欧米の研究では「母親は同じ条件の父親よりも昇進機会が減少する」ことが示されています(Correll et al., 2007)。リハビリ分野でも、シフト制・患者担当制が多いため代替要員の確保が難しく、管理職は“自分が抱え込む”傾向が強いのです。
リハビリ管理職が実践すべき5つの戦略
停滞を回避するためには、以下のアプローチが効果的です。
- 成果の見える化
- 勤務時間よりも「成果」を数値や実績で示す。
- 例:リハビリ計画の達成率、患者満足度スコアを管理職評価に反映。
- 学習機会の分散化
- 長時間研修に参加できなくても、短時間学習を積み重ねる。
- オンライン講座・録画配信・院内ミニ勉強会などを活用。
- 部下育成と業務委任
- 全てを抱え込まず、「任せて育てる」。
- 教える時間を投資することで、中長期的に自分の時間を確保できる。
- ネットワーク活用
- 院内に限らず、学会・地域連携で仲間を作る。
- 情報交換がキャリア維持の大きな資産になる。
- セルフコンパッション
- 「子育てで迷惑をかけている」と思い込みすぎない。
- Neff(2003)の研究では、自己への思いやりがバーンアウト防止に効果的と示されている。
キャリアと育児を“両立”から“相乗効果”へ
キャリア停滞を避けるだけでなく、育児経験をキャリア成長に活かす視点も重要です。
- 柔軟性と傾聴力:子育てで培われるスキルはリーダーシップに直結する。
- 自己効力感:困難を乗り越える体験が「自分ならできる」という自信に繋がる(Bandura, 1997)。
- レジリエンス研究:複数の役割を持つこと自体が心理的回復力を高める。
つまり、育児はキャリアを阻害する要因ではなく、リーダーとしての器を広げる機会でもあるのです。
まとめ
育児期におけるキャリア停滞は、多くのリハビリ管理職が直面する現実です。しかし、
- 成果を見える化し、
- 学習を分散化し、
- 部下を育てて任せ、
- ネットワークを広げ、
- 自分を責めすぎない。
この5つを実践することで、キャリアは停滞するどころか、むしろ成長する可能性が高まります。
育児とキャリアは「どちらか」ではなく、「相乗効果を生む関係」へと変えていけるのです。

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