リハビリ現場の“共感力”が組織を変える!デザイン思考で育む目的志向型リーダーシップ

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もんきち
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みなさん、こんにちは!もんきちです。

今回は、組織を良い方向に導くことについて考えましょう。

スタッフ
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今のままでも良い気がする・・・

もんきち
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リハビリテーション現場の管理職がどのように未来を拓き、チームと組織を活性化するための共感力について考えてみましょう。

こんな方にオススメ!

  • マネジメント初心者の方!
  • 医療管理職の方

はじめに

変化の激しい医療・福祉の世界。
管理職として現場を率いるあなたは、「どうすれば職員が主体的に動いてくれるのか」と悩んだことはありませんか?

その鍵となるのが、「共感」と「デザイン思考」です。
従来のトップダウン型リーダーシップではなく、相手の想いを理解し、共に目的を描く力が求められています。

本記事では、リハビリ現場のリーダーが共感を起点に組織のパーパス(存在意義)を再構築し、チームを活性化させる方法を、デザイン思考の視点から解説します。

共感がもたらす組織変革 ― デザイン思考の原点

「共感(Empathy)」は、デザイン思考の核にある概念です。
スタンフォード大学d.schoolの研究によれば、共感は単なる感情移入ではなく、「相手の立場に立って世界を理解する能力」(Brown, 2008)と定義されています。

リハビリ現場でも、共感は“患者理解”だけでなく、“職員理解”へと拡張されつつあります。
たとえば、スタッフが感じている不安や葛藤を丁寧に聴くことが、結果的にチームの信頼形成につながります。

共感的コミュニケーションが根付くと、組織の目的(パーパス)が「トップダウンで与えられるもの」から「共に築くもの」へと変化します。これが、リハビリ組織の持続的成長の基盤となるのです。


リハビリ管理職が直面する課題と「共感型リーダーシップ」

多くのリハビリ管理職は、「成果を出すこと」と「人を支えること」の間で葛藤しています。
指示・命令型のマネジメントだけでは、職員の創造性やモチベーションは高まりません。

Harvard Business Review(2020)は「Empathetic Leadership(共感型リーダーシップ)」を、変化の時代に最も重要な能力の一つとして挙げています。
共感的なリーダーは、部下の内的動機づけを理解し、共に問題を定義し、アイデアを共創する存在です。

リハビリ職の現場では、離職防止やエンゲージメント向上の鍵を握るのは、この“共感の質”です。
共感は「甘さ」ではなく、「対話を通じて真の課題を明らかにする力」なのです。


デザイン思考で“目的志向型組織”を実現するステップ

共感を起点に、リーダーは「なぜこの組織が存在するのか」を問い直す必要があります。
IDEOのTim Brown(2008)は、デザイン思考を「人間中心の創造的問題解決プロセス」と定義しました。

このプロセスをリハビリ組織に適用すると、次のような流れになります。

  1. Empathize(共感):利用者・職員の声を徹底的に聴く
  2. Define(定義):本当に解くべき課題を明確にする
  3. Ideate(発想):制約を外し、チーム全員でアイデアを出す
  4. Prototype(試作):小さく試してみる
  5. Test(検証):結果を共有し、学びを組織に還元する

この循環を繰り返すことで、職員が「自分たちは何のために働くのか」を自覚し、行動が目的志向型へと変化していきます。
つまり、共感×デザイン思考=持続的なリーダーシップの再構築なのです。

まとめ

共感とは、相手を理解し、共に課題を定義する“変革の起点”です。
デザイン思考を取り入れることで、管理職は「教える人」から「共に創る人」へと進化します。

リハビリ組織における目的志向型リーダーシップは、共感を土台にした小さな対話の積み重ねから始まります。
一人ひとりが自分の“なぜ”を見つけ、チームが一つの方向を向いたとき、組織は驚くほどの力を発揮するのです。

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