
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、チームの疲弊について考えましょう。

管理職側が負担をとってあげないと・・・

通任せられない性格がチームに与える影響と、その解決策について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
リハビリ現場で管理職をしていると、日々の業務に追われて「全部自分がやったほうが早い」と思ってしまう瞬間はありませんか?しかし、その積み重ねがチームを疲弊させる原因になることも。この記事では、私自身の経験談をもとに、任せられない性格がチームに与える影響と、その解決策を紹介します。
現場で起きた「任せられない」問題のリアル
リハビリ科の管理職として、急な欠勤やトラブルが発生すると、つい「自分が動いた方が早い」と考えてしまう人は多いはずです。私自身も同じでした。スタッフに任せるより自分でやったほうが安心、そう思って現場にもどんどん出てしまう。しかし結果的に、通常業務に加えて管理業務も山積みになり、気づけば残業が40時間超え。
そして最も深刻だったのは、スタッフが「どうせ上司がやってくれる」と受け身になり、現場の主体性が失われたことです。ある日、若手スタッフから「正直、もう疲れました」と打ち明けられたとき、初めて自分のマネジメントがチームを疲弊させていたことに気づきました。
学術的根拠 ― 心理的安全性とマイクロマネジメント
心理学者エイミー・エドモンドソンは、**「心理的安全性」**が高いチームほど、学習・適応・革新が進むと提唱しています。しかし、管理職が細かく指示・介入しすぎると、スタッフは「失敗できない」「相談しにくい」と感じ、発言や行動を控えるようになります(マイクロマネジメント)。
日本医療マネジメント学会誌でも、マネジメント過剰介入が職場ストレスを増幅し、離職意向を高めることが報告されています。つまり、管理職が「任せない」ことは、チームの心理的安全性を下げ、パフォーマンスを長期的に低下させるリスクを持つのです。
解決策 ― 任せる勇気を持つための実践ステップ
では、どうすれば「任せる勇気」を持てるのか。実践的なステップは以下の通りです。
- タスクの見える化:ホワイトボードやタスク管理ツールで業務を可視化し、誰が何をやるか明確にする
- 小さな権限移譲:いきなり全部を任せるのではなく、簡単な業務から徐々に任せる
- 振り返りとフィードバック:定期ミーティングで結果を共有し、失敗も学びとして扱う文化を作る
- 心理的安全性の醸成:上司自身が「失敗談」を共有することで、スタッフが安心して挑戦できる雰囲気を作る
このプロセスを繰り返すことで、チームは徐々に自律的に動くようになり、管理職自身も心身の余裕を取り戻せます。
まとめ
「任せられない」性格は、一見責任感が強いようでいて、実はチームの成長を妨げる要因になることがあります。心理的安全性を確保し、権限移譲を少しずつ進めることで、チームはより強く、自律的に動けるようになります。管理職自身も余裕を取り戻し、より戦略的な業務に時間を割けるようになるでしょう。
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