
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、「まずは技術を磨け」!について考えましょう。

当たり前じゃないの?・・・

これからの医療現場で本当に求められるのは、技術なのか?それとも仕組みなのか?について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
「まずは技術を磨け」
医療現場で、何度も耳にしてきた言葉ではないでしょうか。
確かに、医療は高度な専門技術によって支えられています。
しかし一方で、こうした現実も見えてきています。
- 技術力の高い職員が疲弊して辞めていく
- 個人の頑張りに依存した現場が回らなくなる
- 医療の質が“人”によって大きくばらつく
ここで問い直したいのが、
「これからの医療現場で本当に求められるのは、技術なのか?それとも仕組みなのか?」
という問いです。
本記事では、学術的な根拠と現場感覚の両方から、この問いを掘り下げていきます。
なぜ医療現場は「技術」に偏り続けてきたのか
医療は長く、職人文化の上に成り立ってきました。
- 経験年数が長い=信頼される
- 手技が上手い=評価が高い
- 忙しくても回せる人=優秀
こうした価値観は、現場を支えてきた一方で、次の問題も生みました。
- 技術が属人化し、共有されない
- 「あの人がいないと回らない」状態が常態化
- 若手が育つ前に疲弊する
特にリハビリや看護の現場では、技術+根性+自己犠牲で成り立っているケースも少なくありません。
しかし、その構造はすでに限界を迎えています。
学術的に見る「技術依存型組織」の限界
組織論・医療経営の研究では、
成果を個人の能力に依存する組織は、持続性が低い
ことが繰り返し示されています。
① 属人化は再現性を失わせる
高信頼性組織(High Reliability Organization)の研究では、
成果が特定の個人に依存している状態はリスクが高い
とされています。
医療安全の観点からも、
「誰がやっても一定の質が保たれる仕組み」が重要です。
② 技術だけではアウトカムは安定しない
医療のアウトカムは、
- 技術
- チーム連携
- 業務フロー
- 情報共有
といった複合要因で決まります。
ドナベディアンモデルでも、
「構造」→「プロセス」→「アウトカム」
の流れが強調されています。
③ 人は仕組みによって行動する
行動科学では、
人は意志よりも環境(仕組み)に左右される
とされています。
「優秀な人を集める」よりも
「普通の人が力を発揮できる仕組み」をつくる方が、
組織としては安定します。
これからの医療現場に必要な「仕組み」という考え方
では、「仕組み」とは何を指すのでしょうか。
① 技術を活かすための仕組み
仕組みは、技術の代替ではありません。
技術を最大限に活かすための土台です。
- 標準化された評価・手順
- 情報共有のルール
- 役割分担の明確化
これにより、技術が「個人の武器」から「組織の資産」へと変わります。
② 管理職に求められる役割の変化
これからの管理職に求められるのは、
- 自分ができること
ではなく - 他人ができるようになる仕組みをつくること
です。
これはプレイヤーとしての優秀さとは、
まったく別の能力です。
③ 技術×仕組みが未来をつくる
結論として、答えは「どちらか」ではありません。
- 技術だけ → 続かない
- 仕組みだけ → 形骸化する
技術を尊重し、仕組みで支える
これが、これからの医療現場に求められる姿です。
まとめ
「腕があれば何とかなる」
そんな時代は、すでに終わりつつあります。
これからの医療現場で問われるのは、
- 誰がやっても一定の質が出るか
- 人が育ち、続く構造になっているか
という視点です。
技術を否定する必要はありません。
むしろ、技術を守るためにこそ、仕組みが必要なのです。
現場を支える一人ひとりの努力が、
きちんと組織の力になる――
そんな医療現場をつくるために、
今こそ「仕組み」に目を向ける時ではないでしょうか。

コメント