
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、組織の壁を越えるリーダーについて考えたいと思います。

看護師さんがするものでは?

今回は、リハビリ専門職ならではの、越境リーダーについて考えてみましょう!
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
現場でバリバリ働いていたリハビリ専門職が、ある日突然「管理職」に就く。
…だが、待っていたのは「壁」。
看護部やMSWとの連携の難しさ、部署内の温度差、院内会議での発言力のなさ。
こうした「越えがたい壁」を前に、管理職は孤独を感じやすくなります。
しかし、いま医療の現場で求められているのは、「組織の境界を超えて動ける越境リーダー」です。
本記事では、“越境リーダー”とは何か?、そして**なぜリハビリ管理職に求められるのか?**を学術的視点から解説し、明日から実践できる3つの行動戦略をお届けします。
越境リーダーとは何か?
越境リーダーシップとは、「組織・専門性・役割の境界を超えて、価値をつなぎ、新しい協働を生み出す力」を指します。
学術的視点:越境学習(Boundary Crossing Learning)
- Akkerman & Bakker(2011)は、越境を「知識や文化の異なる空間を往復し、意味づけし直すプロセス」と定義しています。
- 境界には「社会的意味」や「役割的制約」が存在し、それを超える学習には意図的な介入が必要とされます。
リハビリの現場では、診療部、看護部、地域連携室などと関わることが多く、その都度「境界」が生じます。
その境界に気づき、越えようとする意識こそ、越境リーダーの第一歩です。
なぜ今、リハビリ管理職に越境力が求められるのか
- 専門職の“縦割り構造”:PT・OT・STそれぞれの専門性が強いため、互いの関心領域に立ち入る機会が少ない。
- 多職種連携の課題:医師・看護師・MSW・薬剤師など、用語や価値観が異なるため意思疎通が困難。
管理職の苦悩:間に挟まれる役割
中間管理職は「上からの要求」と「現場スタッフの現実」の間に立たされ、調整のストレスが過大になる傾向にあります(Schaufeli, 2009)。
ここで越境リーダーとしての視点を持つことで、
「利害調整者」から「価値創造者」へと役割を進化させることが可能になります。
越境リーダーになるための3つの行動戦略
① 「他職種と日常的に対話する」
雑談やフィードバックタイムを通して、組織内の“無意識の境界”を溶かします。
心理的安全性(Edmondson, 1999)の土台づくりが重要です。
② 「異分野に“飛び込む”経験を持つ」
他部署の会議や、異なる役職者と合同プロジェクトに参加することで、
視座の違いを実感し、視野を広げる訓練になります。
③ 「学習する文化をつくる」
スタッフが“境界”を越えることを恐れない環境を整えるため、
学びのシェア会や振り返りMTGを制度化することが鍵になります。
✨ まとめ
リハビリ管理職に必要なのは、専門性の深さだけでなく、壁を越える柔軟さ。
“越境リーダー”は、チームの未来を切り拓く存在です。
- 組織の境界に気づく
- 異質に触れ続ける
- 対話と学習を繰り返す
この3つを実践することで、あなたも明日から“越境”の一歩を踏み出せるはずです。
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