
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、投資判断について考えましょう。

私たちに関係するの?

投資判断を「費用」ではなく「未来資産」として捉え、費用対効果(ROI)を踏まえた戦略的導入方法について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
回復期リハビリテーション病棟の運営では、単位提供数や稼働率だけでは成長できません。2025年以降の医療体制では、ICT活用・教育設計・人材配置戦略が経営の成果を左右します。この記事では、回復期病棟の投資判断を「費用」ではなく「未来資産」として捉え、費用対効果(ROI)を踏まえた戦略的導入方法を解説します。
なぜ回復期病棟に投資判断が必要なのか
回復期リハは**「時間による報酬」ではなく、「回復価値に対する包括報酬」**という構造です。つまり、
成果に対する効率性×体制設計=経営力
という式で運用されなければなりません。
近年の学術的報告では、
- 多職種チーム介入の標準化(FIM効率向上)
- ICT活用による業務効率化(記録時間30〜45%削減)
- 研修制度導入によるアウトカム差(新人・中堅間改善幅差)
が、臨床成果と経営指標の両方に影響することが示されています(PM&R Journal, 2023 / 厚労省医療DX研究会資料, 2024)。
さらに2025年制度改革では、
- 結果に基づくアウトカム評価
- 自立支援・在宅復帰機能強化
- 労働生産性を反映した加算体系
が加速しており、投資しないことが最大のリスクとなりつつあります。
回復期病棟が検討すべき3つの投資領域
投資には「即利益型」と「未来価値型」があります。
回復期リハ病棟では、次の3領域が中心となります。
📍①ICT導入:業務効率 × 誤差のない情報連携
ICT導入の費用対効果は以下で考えます:
投資効果(ROI)=削減時間 × 人件費効率 × 精度改善効果
導入効果例:
| 項目 | 旧方式 | ICT導入後 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 記録時間 | 1人25分 | 12分(AI補助) | -52% |
| カンファ負担 | 75分準備 | 自動抽出 | 精度+時間削減 |
| 計画書作成 | 手動 | 自動アウトライン生成 | ミス減 |
→ 削減時間は即「単位数創出」につながるため、短期ROI回収が可能。
📍②教育投資:技術差を埋め、アウトカム安定化
研究(Stroke Rehabilitation Outcomes Survey, 2022)では、
体系的教育プログラム導入病院は平均3.2ポイントFIM効率が向上
と示されています。
教育投資のポイント:
| 領域 | 投資効果 |
|---|---|
| 臨床推論研修 | 退院時アウトカム安定化 |
| ICTリテラシー教育 | データ活用・効率化 |
| 新人育成パス | 離職率低下・即戦力化 |
教育は費用ではなく、採用コスト削減と離職防止=資産形成です。
📍③人材配置:量ではなく「構造設計」
人材配置投資は、
- 何人雇うか
- どこに置くか
- どう稼働させるか
で効果が変わります。
例:セラピスト配置最適化モデル
| 配置設計 | 結果 |
|---|---|
| 全員フル稼働 | 生産性高いが質差・疲弊 |
| 経験者に重症度高い症例、新人に訓練モデル症例 | FIM効率+単位獲得率↑ |
| 職能別役割(教育・ICT・退院支援担当) | 戦略運営型へ |
「投資が回収できる病院」と「消耗する病院」の違い
成功する病院には共通点があります。
✔①投資判断の基準が明確
投資 → 事業目的 →収益性 →回収計画 →評価 →定着
✔②KPIを「見える化」している
例:
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 単位獲得率 | 82% | 94% |
| 退院支援開始日 | 記録なし | 入棟48時間以内 |
| ICT記録使用率 | 25% | 98% |
✔③投資=文化変革と認識している
ICT導入・教育・配置改変は装備ではなく戦略行動です。
目的は便利にすることではなく、
患者アウトカムと経営の両立を実現できる病院にすること。
まとめ
回復期病棟に必要なのは、「できることを増やす」投資ではなく、
価値を生む仕組みをつくる投資。
ICT・教育・人材配置は、バラバラに導入しても成果は出ません。
それらを経営指標と結びつけ、KPIで可視化し、現場文化として定着させたとき、ようやく投資は力に変わります。


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