
みなさん、こんにちは!もんきちです。
今回は、他職種協働について考えましょう。

無理ですよ・・・

「栄養・口腔・地域連携室の3部門との最適な連携方法について考えてみましょう。
こんな方にオススメ!
- マネジメント初心者の方!
- 医療管理職の方
はじめに
回復期リハビリテーションでは、患者の生活再建を実現するために、リハビリ職単独のアプローチでは限界があります。
近年、学術研究でも「栄養」「口腔」「退院支援」がリハビリのアウトカムを大きく左右することが示されており、他部門との“協働フロー”の整備が重要性を増しています。
本記事では、栄養・口腔・地域連携室の3部門との最適な連携方法をエビデンスと現場実装の視点から解説します。
なぜ回復期は他部門との協働が必要なのか?
回復期リハビリテーション病棟では、身体機能の改善と在宅復帰を両立させることが最大の目的である。
実は、この達成において “リハビリ職だけでは限界がある” ことが学術的にも明らかになっている。
🔍学術的根拠
- 栄養状態が良好な患者は、FIM(Functional Independence Measure)改善量が大きい
→ Agarwal et al., 2019:栄養不良の高齢者はADL改善が遅れる。 - 口腔ケアは誤嚥性肺炎を予防し、リハ参加率を向上させる
→ 複数研究にてエビデンス確立 - 退院支援が早期に開始された患者は在院日数が短縮する
→ 地域連携室の介入タイミングがアウトカムに影響
つまり、
栄養×口腔×退院支援は、リハビリの効果そのものを押し上げる“3本柱”。
逆に、これらがバラバラだと、
- せっかく立てたリハ計画が進まない
- ADL改善が鈍る
- 退院が遅れベッドコントロールが崩壊
といった問題が多発する。
回復期で質を高めるには、
「多職種の力を足し算ではなく“掛け算”にする」フロー設計が必須なのである。
栄養・口腔・地域連携室と作る“理想のフロー”とは?
ここでは、他部門との協働フローを “時系列”で整理する。
①【入院〜48時間以内】
栄養 × 口腔 × 地域連携室が “一気に揃う” 情報収集
- 栄養評価:MNA、体重、筋肉量、食事摂取量
- 口腔評価:口腔衛生、嚥下機能、咀嚼能力
- 退院支援:独居・家族背景・受け入れ可否・福祉用具
この段階の情報を共有することで、
リハは開始から“生活モデル”に即したアプローチが取れる。
②【入院5〜7日目】
多職種カンファレンスで“目標を1つに束ねる”
カンファレンスでは以下の3点を必ず統一する。
- 栄養改善目標(例:+300kcal/日、たんぱく+20g)
- 口腔ケア方針(週○回、嚥下訓練)
- 退院支援のゴール(自宅?施設?介入の順序?)
特に重要なのは、
すべての目標を“生活モデル(実生活での困りごと)”で統一すること。
③【2週ごと】
部門別 ToDo の進捗確認
- 栄養:摂取量→筋力→歩行持久力の変化
- 口腔:嚥下機能→食形態→誤嚥リスク
- 地域連携室:家屋調査・福祉用具の調整
“患者の生活がどう変わったか”に軸を置くと、
全ての部門のゴールが一本化される。
協働フローを現場に根付かせる方法
① フォーマットを統一して「属人化」から脱却する
おすすめは以下の3点セット:
- 部門別チェックリスト(栄養/口腔/退院支援)
- 生活モデルに基づくゴール記載欄
- 2週ごとの進捗欄
紙でも電子でも良いが、
「誰が見ても同じ判断ができる形」が鉄則。
② 情報共有は“生活”を軸にする
NG:「水分量は〇%改善」「体重が1kg増えた」
OK:「安全に自宅の台所まで歩けるようになった」
生活モデルに統一すると、
多職種が同じ方向を向ける。
③ 他部門を巻き込むコツ
- 口腔や栄養の成果が「歩行距離UP」などリハ効果に反映されると説明する
- 成果を即シェアする
- 各部門の専門性を尊重するコメントを添える
小さな成功体験を積み重ねることで、
協働は“文化”へと変わる。
まとめ
回復期リハの質を高めるには、栄養・口腔・地域連携室の3部門と連携し、生活モデルを軸とした協働フローを構築することが不可欠です。
- 栄養改善 → リハ効果の底上げ
- 口腔ケア → 誤嚥予防 & 食事量UP
- 退院支援 → 在宅復帰を見据えた早期介入
これらが一体となることで、患者の「日常生活を取り戻すスピード」は大きく加速します。
現場に根付く仕組みこそ、回復期リハの質を守り、未来を変える力になります。

コメント